今日はそう大降りになるという予報でもなかったかと思いましたが、本殿を開いて少しのうちに大粒のにわか雨になり、已む無く境内の清掃を中途で終えました。注連縄などの飾りも基本的に木と紙で出来ているものですから、どうしても社務の間は晴れを願ってしまいますね。
雨天ということもあり、今日は屋内で『粽(ちまき)』の奉製を行いました。
粽とはチカヤという葉で作った御守りで、食べ物の“ちまき”とは形も似ていますが、こちらは中身が空になっています。この粽は6月30日に行われる『夏越大祓』にいらっしゃった皆様にお渡ししているものです。
昔『蘇民将来(そみんしょうらい)』という人が、諸国を視察していた『素戔鳴尊(すさのをのみこと)』という神様に宿を貸して親切にもてなしたところ、チカヤで疫病を避ける方法を授かった、という話がこの粽の由来となっています。
粽はもともと京都祇園の八坂神社様で頒布されていた御守りですが、この鈴鹿明神社も同じく素戔鳴尊をご祭神としている御縁で、毎年八坂神社様からいただいています。
夏越大祓は6月30日午後3時より行います。特に何も持たずどなたでも参加することが出来ますので、ご興味のある方はぜひいらっしゃって下さい。