暑い季節になると、雑草が繁茂するばかりではありません。日頃参拝の方にお使いいただいている手水舎もこの時期、放っておくと苔が生えてきてしまいますので、清掃を行いました。
冬場は外から入る落ち葉などに気を遣っていればさほど汚れる事もないのですが、夏になると毎週掃除をしなければ水底に緑の影ができてしまいます。
清掃した手水舎。「洗心」の字が見えます
そもそも手水とは、神様にお参りする前に『禊(みそぎ)』をして自身を清めるためのものです。
禊といっても頭から水をかぶったのでは大変ですから、手を濯いで身体を、口を濯いで心を清めて略式の禊とします。写真にもありますが手水の使い方は図付きの説明書きがありますので、参考にしてください。
手水に関しては偶に質問を受ける事もあります。
一つは“この水は湧き水ですか?”というもの。 この近辺は「湧水の里」などと呼ばれるように昔から湧き水が豊富にあったようですが、この手水舎は水道の水を使用しています。衛生上の理由もありますので、ご承知ください。
もう一つは“手水舎の水は飲んだり持ち帰ったりしてもいいですか?”というもの。 水は循環させていますが、どうしても外の空気に接していますので、飲用には使わないようご説明しています。持ち帰って駄目ではありませんが、あくまで手と口をすすぐためのものとしてご理解ください。