この6月ももう中旬となり、神社では月末に行われる夏越大祓のための『粽』の準備を致しました。
『粽(ちまき)』とは『茅(ち)巻き』の事で、チカヤという植物の葉を巻いて奉製した御守を指します。中にもち米などを入れて蒸した料理「ちまき」を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、この粽には別の由来があります。
昔、素戔鳴尊(すさのをのみこと)が諸国視察の折に一晩の宿を求めたところ、蘇民将来という人が貧しいにも関わらず手厚くもてなしをしました。
その親切に感じ入った尊が、“今後悪疫の流行った時は、チカヤで輪を作り腰の上に掛ければ、悪疫から逃れるであろう”とお教えになった事から茅の輪信仰が広まったと言われ、粽に“蘇民将来子孫也”と文字があるのはその由来を示しています。
昨年の夏越大祓
夏越大祓の日、境内で茅の輪をくぐるのも同じ茅の輪信仰によるものです。何度かこの社務日誌でもお知らせしていますが、大祓にはどなたでも参加する事ができます。参加方法などはどうぞ社務所までお問い合わせ下さい。