梅子黄
2014年06月19日 | 暦
今の時期は、暦で言うと二十四節気で『芒種(ぼうしゅ)』、七十二候では『梅子黄(うめのみ き なり)』に当たります。夏至を前にして夏らしさは増すばかりです。
ふと思い当たって上を見ると、確かに「梅子黄」の通り梅の実が黄色く熟していました。温暖化、気候変化が叫ばれる今でも暦通りに季節が動いているというのは驚くべき事でもあります。
実の青い内は目で探しても判らないほどでしたが
平安の昔は、“花”と言えば桜でなく梅を指すほど、梅は古来より尊ばれてきました。神社では学問の神様(天神様、菅原道真公)が好んだ花としても有名です。梅干しや梅酒など食に深く根ざした部分もあり、今なお日本人に愛されている木と言っていいでしょう。
…といって境内にはなかなか多くの梅の木があり、とても全ての実を採りきる事はできません。高所の梅などは熟すに任せている状態ですので、少し勿体ないですが後は香を楽しむのみ、というところです。