6月30日は夏越大祓、神社にとっては大きなお祭りの日ですが、7月を迎えると五節句の一つ“七夕”が直ぐにあります。
七夕、神社の年中祭事の中にはありませんが、日本の伝統行事という事で境内に笹竹を立てました。
昨年も大祓の前に笹竹を立てて、参拝の方にご自由に短冊を書いていただきました。ただここ数日は雨天が続き、短冊を下げられるのは少し先になりそうです。
しかし七夕に限っては、雨は悪いばかりではないようです。
“牽牛星と織女星が年に一度、天の川を挟んで再会する日”というのは元々中国から伝わって来たお話で、雨が降ると二人が会えないと言われます。
一方で日本では“旧暦7月、盆の先祖祭りの前に穢れを祓い清める”という風習がそれ以前からあったようで、現在はあまり目立たなくなりましたが『髪を洗う』『子供や牛馬に水浴びをさせる』『墓掃除をする』『井戸をさらう』と水に関係する行事がまだ各地に残されています。
“清めの雨なので短冊が流れるほど雨が降るのがよい”という地方もあるとか。そう考えるとこの時期の雨も印象が違って感じられますね。