本日、社頭にてご自宅の上棟祭、また棟札についてのお問い合わせがありました。
『上棟祭(じょうとうさい)』とは何かご存知でしょうか? “棟(むね。家の一番高い場所)”を“上げる”と書きますが、重機の無い時代、家を建てるのに最も人手が掛かるのが柱を立て屋根を作ることでした。上棟祭はその棟上げに際して、残る工事の安全と建物が堅固である事を祈るお祭りです。
その上棟祭を行った印として屋根裏などに祀るのが、『棟札(むなふだ)』です。
棟札。表には建築に関わる御神名が、裏には建主氏名や年月日など記録が書かれます
昔は大工の方だけでなく近隣にお住いの方まで大勢招待して、2階から餅やお菓子を撒いたり皆で食事をしたりと盛大なお祝いをしたようですが、今は工事方法が変わった事もあり、上棟祭自体があまり行われなくなっています。
しかし、伝統に則って神事を行い棟札を祀り… こうした事は皆の心を一つにし、新居への愛着を高めてくれる筈です。ご興味のある方は、どうぞお気軽に社務所までお尋ねください。
屋根裏に祀られた棟札