昨日とはうって変わり冷たい雨の降りしきる一日となりました。本日10月17日は伊勢神宮に於いて神嘗祭(かんなめさい)というお祭りが斎行されております。本日はその神嘗祭について簡単では御座いますが、お話させて頂きます。神嘗祭とは、全国の神社に先立ちましてその年の最初に収穫された稲穂(初穂)を伊勢神宮にお祀りされている天照大御神にお供えをする収穫感謝のお祭りにあたります。神話の天照大御神が天上の高天原で初穂を食された事に由来します。旧暦では、9月17日に斎行されており改暦後、新暦の9月17日では稲穂の成長が不十分な為、現在の10月17日に改められたと言われております。また、伊勢神宮以外での神社では、新嘗祭(にいなめさい)と言い11月23日に同様にその年に収穫された物を大神様にお供えをし、その年の新穀の実りを感謝申し上げるのお祭りを致します。神嘗祭・新嘗祭この二つのお祭の名称に共通してある¨嘗¨(なめる)は味わうという意味が御座います。この収穫を感謝する代表的な稲作儀礼として、その起源は稲作が始まった弥生時代ではないかと言われております。
※今年の当社の御神田の様子
実りの秋とは言いますが、大神様のお恵みを感じながらお食事されると普段と違った味わいがあるかもしれません。