陽射しも強く暑い夏のこの時期、8月6日午前8時15分に広島市に原爆が投下されてから69回目の原爆の日を迎えました。
69年前もこの様な暑い日だったと思います。
多くの尊い命が失われ、戦争の悲惨さを物語るものとして今も語り部などの活動によって語り続けられてきました。
しかしながら、世界から戦争が絶えることはありません。
多くの人々の私欲によって紛争が起き、多くの犠牲を伴う戦争へと拡大してゆく。
多くの尊い命を犠牲とする戦争に大義はありません。
単なる勝ち負けに終始をして、結局どちらかが資力を出し尽くすまで終わらないのが現状です。
平和とはすごく危うくて壊れやすいものであって、平和というものはどういうものなのかを今後も声高に訴えていかなくてはなりません。
先日、七夕の短冊に世界平和を祈念されているものがあり、お参りに来ていた小学生がそれを見て「おかしいね、今平和なのに」と友達と話していたのを思い出します。
今多くの子供達が戦争によって命を落とし、又生活に苦しんでいる現状をもっともっと伝える事もしなければ、69年前に広島と長崎に原子爆弾が落とされて多くの尊い命が失われ、悲惨な戦争があった事自体も風化してしまいます。
東日本大震災によって原子力発電所で事故が起き、一時は関東をも汚染するかと思われるくらい重大な事故があったにもかかわらず、今は福島県だけの問題となりつつある現状をみると本当に居た堪れない思いがします。
戦争を起こさないように努力をすることも、事故を起こさないようにすることも、平和という言葉の危うさだけが心に残ります。
せめてこのひと時でも心安らかに平和を祈念して鐘を撞きたいとおもいます。
世界平和を祈念して。