本ブログ(8月17日)で、樹液に集まるカブトムシたちを見つけたと紹介しました。
実は7月に入ってからの里山散歩では常にカブトムシ探しをしながら歩いていました。
理由は孫が遊びに来た時にカブトムシを見せたい、触らせたい、喜ばせたい、の一念です。
私自身にも見つけたい願望があったので、これまでに何十年間にわたって、多くの樹木
を観察してきましたが、見つけたと言えるのは今回の樹木だけです。見つかる確率は天
文学的に低いと実感しています。本当にヤッター!ラッキー!でした。これまでに単発
でカブトムシをゲットしたことはあります。我が家の網戸にぶつかってきたヤツもいま
す。でもそれは偶然の発見です。しかし、樹液が出ている木に集まるカブトムシは、樹
液が出ている間は、入れ替わりがあっても必ずそこにいますから、これほどの朗報はあ
りません。しかし、今夏はコロナ禍の事情で孫に伝えることがはばかれ、がっくりした
夏となりました。
カブトムシ探しを後押ししてくれたのは、「子供と一緒にカブトムシハント」(8月8日、
朝日新聞朝刊)の記事です。孫と同じ4歳の子供を持つ若いお父さんが、「カブトムシっ
てどこにいんの?」とせがまれ、自身も初のカブトムシハントに出かけた話で、カブトム
シやクワガタを捕まえています。この記事を読んで、今の男の子たちも、私の子供の頃の
ようにカブトムシやクワガタに夢中であることを知り、我が孫も絶対に喜ぶと疑わずに探
しました。来年も今回見つけた樹木に樹液が出ている保証はありませんが、場所を覚えて
おけば期待はできると思っています。
ところが約1か月後に、この発見の喜びを打ち砕くヤバイ記事が「孫にカブトムシを 奮起
したのに」(9月3日、朝日新聞朝刊)のタイトルで声欄に投稿されたのです。投稿者は私と
同じお爺ちゃんで、同じ記事を読んで孫のために立ち上がったのです。そしてみごとカブト
ムシを5匹ゲットして娘さんにメールしました。届いた返信は「カブトムシは夜中にギイギ
イとうるさく、子供は怖い、かわいそうと言って近づかないと思うので遠慮する」がっくり
である。今度は近くの公園に持参し声を掛けたら、お母さんから「かまれたら危ないから遠
慮する」又もがっかりだと記し、自分たちが育った時代と今は月とすっぽんのように違うら
しいと結んでいました。これはヤバイです。
都会に住む我が孫やその母親はどちらのタイプなのか、まだ発見の事実を伝えていませんの
で分かりませんが、無条件で爺ちゃんの株は上がると信じていた、私の自信は大きく揺らい
でいます。
前書きがロング、ロングになってしまいました。お許しください。上記の背景事情がありま
したので、孫のことは考えずに今回の発見を私一人で最大限に楽しむことにしました。
私は今、少年時代に戻っています。そして、夏休みの宿題でカブトムシの観察記録に挑んでいます。
題名:カブトムシの活動カレンダーを作る
観察目的:カブトムシは夜中から早朝にかけて活発に活動していることは知られていますが、
カブトムシ探しの最適な日を紹介する根拠が示された情報が見つかりません。そこ
で、樹液に集まるカブトムシの匹数を経過観察して、そこから最適な探索の日を見
つけることにしました。
観察条件:場所は地元の神社境内の森 金網越しの目視(樹木の裏側は見えない)
観察は午前9時前後 観察期間:8月4日~8月30日
観察結果:
1.一番の活動期は8月8日~8月14日ごろであった。この期間はカブトムシが活発に活動して
いるから見つけられる確率が高い。
2.8月14日以降は急激に数が減る。カブトムシの寿命がこの辺にあるのだろう。
3.集まったカブトムシの成虫の大きさを比較すると、体の大きさが個々に違うことに気付い
た。カブトムシは成虫になると大きさは変化しないので、幼虫時代の餌を食べる量や栄養
価の差で成虫した時の大きさが決まる。すなわち、幼虫時代の食生活で子孫が残せるかど
うかが決まってしまうのだと思う。
4.最後の日まで樹液をなめていたのはメスだった。メスの方が寿命は長いかもしれない。
5.今回はクワガタが見つからなかった。理由は分からない。
もっと早起きができたならば、もっと数多くのカブトムシに出会えて、もしかしたらクワガタ
にも会えたかもしれないな。でも早起きはできませんでした。
若いお父さんやお爺ちゃんのカブトムシ探しの参考にしてください。
参照: 本ブログ「カブトムシをプレゼントしたかったぁ!」 2020年8月17日