３月１１日

　今日は３月11日。あの大きな地震からもう１年になる。私にとっては、驚くほど早かった１年だが、きっと被災者の皆さんには長い長い先の見えない１年だったろう。
　今日はとてもいいお天気で、仕事をしながら朝一番の認定調査に車で向かいながら、こんないいお天気に仕事なんて勿体無いな・・・などと、呑気な事を考えていた。
　４月から介護保険の制度が変わる。変わるのに、まだきちんとした方針が定まっていない。細々した事を決めてくれないと、事業所は運営の方針を決められない。事業所が方針を決めなければ、ケアマネも動けない。
　仕事のキリがいいところで、普段は忙しくて殆ど出来ずにいる掃除に取り掛かった。そもそも来客がある事業所が掃除もろくに出来ないと言うのは、問題である。しかも、まだ「仕事の手を抜いて残業するな。」と上は言う。これ以上抜いたら、仕事にまで埃がするわ。
　気になっていた、事務所前の植え込みの草抜きを始めたが、どれほども出来ないうちに急に突風と雨。普段しないからと責めているのか？抜いて重ねた草の山が飛ばされるほどの風だ。あきらめて、事務所に入ったら霙交じりの風雨になった。
　仕方が無いので、事務所と廊下部分などの掃除をして、上の言うように残業せずに帰ってきた。
　この雨は、何かを訴えているのだろうか。「あの日を忘れない。」としきりにテレビが言う。忘れてはならない。支援はその時だけは皆するけれど、継続する事は難しい。忘れてはいけないけれど、忘れて前向きに生きる人もある。私たちに出来る事は何だろう。
　地震や津波の傷跡も問題だが、原発の問題はさらに深刻だ。国の言う「安全」はもう何処にも無いと、国民はもう悟ってしまった。頭の悪い私には、大きすぎるこの問題をどう解決したらいいのかは分からない。けれど、何とかしなくては。福島だけの問題じゃない。日本だけの問題じゃない。

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