すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

やるなあ、キヨちゃん。

2016-11-04 20:57:44 | うちのキヨちゃん
 昨日仕事から戻ると、何かしら電話している。どうやら親戚のおばさんが沢山柚子をくれたらしいのだが、せっかくなので綺麗なうちに搾ってしまおうと言う事らしい。
 柚子を絞るのに、手でチマチマするのは大変で、昔沢山柚子を作っていたご近所のおじさんに電話して、柚子を絞る機材を貸してもらう算段だった。
 「明日の朝、くりちゃんが取りにいくけん。」
と、だいたいいつもこう言う事は相談無しで決めるから困る。たまたま聞いていたので、
 「朝は大変で。」
と止めた。くりりんも、
 「どんなサイズの物かも分からんし、すずの車のほうがいいやろう。」
と言う。で、結局おじさんに無理を言って夕べの内に借りに行った。
 すると、それは結構サイズがあって、後部シートを少しずらして車に乗せた。痛まないようにくりりんが支える。
 おじさんとおばさんは、くりりんが休みで絞る物だと思っていたようで、
 「キヨちゃんじゃ脚が届かんわ。無理じゃわ。」
と言った。
 その機材は柚子を丸のまま乗せて、足でペダルを踏むと、押しつぶす構造になっている。横にジュースが出て、正面にはカスが落ちる。
 さすがにキヨちゃんが背が低いといっても、足が届かないとはおばちゃんも言ってくれるが、何にしても結構ハードな仕事だろうから、持ち帰って、
 「日曜に私がするわ。」
と伝えた。実は違う機材を想定していた(昔見ていたもの)キヨちゃんも不安になったのか、
 「ほんなら、頼もうか。」
と言っていたのだ。
 ところが、今日携帯に留守電。
 「母ちゃん、柚子絞ったぞ~。機械も綺麗に洗うたけん、持って行ってな~。」
・・・・・。やったか。
 帰るときちんと機材は洗われていた。聞くと、貸したおじさんも心配して四輪で様子を観に来てくれたらしい。ありがたい話である。
 結局一人で柚子を絞りきったキヨちゃん。実は一番元気なんではないかと密かに思う今日この頃。

にほんブログ村ここをクリックしてお立ち寄りください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする