今年もどっさり年賀状をいただいた。
本当にありがとうございました
いまやホームレスだって携帯電話を持つ時代。賀状メールのソフトが出来たって不思議じゃない。
その賀状メールがことしも何件かありました。
その殆んどが申し合わせたようにDisneyバージョン。
なんでもサイト料が210円(税込)かかるらしい。正月早々からセコイことをいうようですが、かりに100人にメールをすれば通信料金だって馬鹿にならない。
『トラ トラ トラ』とかいうタイトルの映画がありましたよね。
いただいた賀状の8割が干支にちなんでトラのオンパレード。
トラの貼り絵だの、冨士山頂上でトラが座禅を組んでいるのもありました。
郷土玩具の張子の虎を、さらっと描いて、赤のマーカーペンで「賀春」とだけの賀状にも、こころ、ひかれました。
一枚の賀状で、そのひとの、なにか個性がわかッちゃうのだから、こわい気もします。
さて冬枯れで、ブログのネタ不足でもないのですが・・・。
いただいた賀状の中から、ベスト3を選んでみたくなっちゃいました
選考はあくまでワタクシの独断と偏見です(←気になさらないで下さい)。
しかもご本人のご承諾も得ずしてブログに無断でアップ。
ベスト3に選ばれた方にはどうぞご海容くださるよう願っています。
2010 賀状 第1位
まずメインになっている風刺画がバッチリです
見ただけで「クスッ!!」と笑っちゃうような賀状で、インパクトも抜群です。
このイラストから、見るひとによっていろんなイメージが生まれてきますよねっ。
「今年1年はどうなりますかね?!」
何かを問いかけているようにも見えるんです。
”今年も宜しくお願い申し上げます”の字は小さく、空白の取りかたが、実にうまい。
しゃれた賀状です!!
ワタクシの尊敬するT先生からの賀状です。
T先生との出会いは博多でした。ホテルから分乗してタクシーに乗ることになり、たまたまT先生と乗合わせて、目的地まで20分ほどあるのに、その間T先生とは一言も口をきかなかったのです。
それから数年後、ある会合の取材でしたが、京都のホテルでまたT先生と同じ部屋に泊まるハメに。
縁って、妙なものですね。
第2位
一見して「定番」のような賀状ですが、なんたって虎の絵のド迫力に圧倒されちゃいます。
虎のひげ、毛並みもそうですが、手前の草だって抜いてみたくなるようなリアルさ。
3Dテレビなら、いまにも襲いかかってくるような恐怖感さえおぼえます。
ちなみに画像
の原画を見ていただければ納得していただけるとおもいます。ガッシュ水彩紙に、丁寧に、すごく時間をかけて描いた彼の渾身の作品のひとつなんです。
これならプロとして十分通用するのではないか!原画を見てそう思いました。
申し遅れました。
彼は石原プロの男優さんです。
多摩美大の油画科を中退。もともと「画家志望」だったらしく、たまたま『21世紀の石原祐次郎を探せ!!』(応募総数52005人)の中から選ばれて、役者さんに転向。
いつか「個展」をひらきたい夢をもっている彼です。
ついでながら舞台初出演を控えていまは猛稽古中だそうです。
つかこうへい作・演出の『
飛龍伝』。新橋演舞場の2月公演です。
お時間のある方はぜひ。
第3位
時代劇で武家屋敷の玄関先によく見かける、衝立に描かれているような絵柄です。
一見古風なようですが、”白”に抜かれた「HAPPY NEW YEAR」の横文字が古風さを斬新なものに置き換えています。
もしこれが「謹賀新年」なら、おもしろさも半減したでしょう。
背景が少しせせこましい感がありますが、全体の構成といい、トーンが統一されていて、オールド・ブルーの色が、なんとも、こころ憎い。
最近開業された若い先生からの賀状です。
いただいた賀状を一枚一枚、大事に見ながら、
ことしの正月もまた、しあわせでした。