Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

汐留のオアシス    ーレストラン  タテル・ヨシノ パークホテル東京店ー

2009-07-28 | グルメ







      
         決してリーズナブルとは言えなくても、そのぶん大きな満足感が
         得られるお店があります。
         それが、パリ8区にある「ステラ・マリス」のオーナーシェフ吉野建氏が
         日本に展開する愛らしいフレンチレストラン「タテル・ヨシノ」です。

         汐留メディアタワーの25階から上がホテルになり、そのフロント階である
         25階にお店がありました。

         パークホテルはスタイリッシュで落ち着いたホテルです。

         お店はシックで白と黒でコーディネートされた空間に優雅なお花。
         BGがないので少々活気がないように感じました。
         しかし接客はすこぶる丁寧だし、それでいて「出過ぎず引き過ぎず」が好ましい。
         それに料理が運ばれてくるタイミングが絶妙なんですねっ。
         それと、食器はすべてフランスのブランドであるクリストフルの陶器だそうです。

         サービスもしっかりしています。
         たとえば、手長海老はナイフとホォ-クを使うものだったらしいのですが
         手で食べていると、ボーイがフィンガー・ボールを疾風のごとく持ってきた
         という話をきいたことがあります。

         
         一面の窓から心地よい光が差し込むランチタイム。
         さて当日いただいたメニューの画像です。↓



            

        ●追記
 
                       本日のお魚料理
             イワキのポワレ  花ズッキーニ添え  フヌイユのエミュルショネ

                       本日のお飲み物
                     Coupe de champagne
                     Verre de vin bianc
                     Verre de vin rouge
                 

          
         
           画像/上・・季節野菜のエチュ
           画像/下・・フランス産フローマジュ各種


        申し遅れましたが、パンは両端がとがったフランスパンのような自家製パン。
        噛むと表面がカリカリで固いですが、中は歯を受け止めるほどもっちりです。
        無塩バターのブロックが付きます。

        流麗で軽やかにして優しい料理の数々はきっと皆様を虜にすると思います。
        失敗が許されない記念日にこそ訪れたいお店です!!


       
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海老蔵の「団七」、勘太郎の「お辰」 と。 -歌舞伎座7月さよなら公演ー

2009-07-27 | 演劇


     

     7月の歌舞伎座は、玉三郎、海老蔵中心の座組み。
     夜の部は「夏祭」と「天守物語」の二本立て。まことに夏らしい狂言立てです。

     「夏祭」で海老蔵の「団七」は二度目。私は四国こんぴらでの初役は見逃したので今回が
     はじめて。

     まずは感心させられたのは、長町裏の殺しの見得のすばらしさです。
     まさに「殺しの美学」という言葉がピッタリ当てはまります。
     舅の義平次を一かせ斬っての”ウラオモテの見得”、義平次に止めを刺しての
     ”飛び違いの見得”。
     パッといっぱいに腰を落としての形があざやか。
     広い歌舞伎座の舞台だけに見映えがして、とても華やかでした。
     客席にいて、ふと国芳の錦絵をホウフツさせられました。

     「夏祭」は、本来は上方のお芝居。
     海老蔵にかぎらず、出ている東京の役者さんの上方弁がギコチナイ。正直に言って下手くそ。
     ほかの上方狂言である「河庄」や「封印切」とちがって、「夏祭」はアドリブの少ないお芝居。
     だから、無理して上方言葉を真似る必要もない。芝居のテンポが狂えばなにもならない。
     「夏祭」が江戸前だったり、荒事風なのも結構。その「勢い」こそが海老蔵の持ち味なのだから。

     江戸前といえば、髪結の巳之助。序幕の「住吉」の場だけですが、
     イキでいなせな感じがあって上出来。大和屋大当たり。
     その巳之助も同じように下手な上方弁を使う。伝染するのかしら(笑)。
     余談ですが、巳之助で『髪結新三』の下剃の勝奴をぜひ見てみたい。


     このたびの観劇のお目当ては、勘太郎の”お辰”
     中村屋三代に亘って”お辰”を観れるとは、歌舞伎フアン冥利に尽きる。

     火に焼けた鉄弓を自分の頬に押し当てる。そこに至るまでのお辰の心理
     描写、女ゆえのコンプレックス、口惜しい思いを精一杯やってはいる。
     しかも役の掘り下げも間違いがない。
     いかんせん気張ると芝居の調子がくずれるのが気になります。

     目元、口元の紅を工夫した顔(←化粧)だが、どこか可愛らしさが覗くのも問題。
     ”お辰”は、小股の切れ上がった女でなければいけない。
     ならば粋で、鉄火なところが要求される難しいお役ですよね。
     
     まだお若いから、そこまで望むのは酷というもの。
     基本の型をしっかり身につけて、お父様(←十八代目勘三郎)を超える
     ”お辰”を見せてもらいたい。

     それと、勘太郎さん!!遅れましたが前田 愛さんとのご婚約おめでとうございます。
     お幸せに 


   
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江戸前の味 喜代川の「うな重」    《日本橋小あみ町》

2009-07-25 | グルメ
             

             


     
     その日(←皆既日食の日)、水天宮(半蔵門線)で下車して、鎧橋に向かって歩いてゆく。
     左手が蠣殻町、交差点を渡ると右手に小網町。
     証券会社の立ち並ぶその一角の路地に、ひっそりと「喜代川」があった。
     「喜代川」に来たのは何年ぶりであろうか・・・・。
     木造の、風情のある店構えはちっとも変わっていない。
     1階の椅子席で「うな重」の”松”(画像)を注文する。きも吸いと香の物が付く。
     朱塗りのお重を開けた時に匂う、あのいい香り。う~んたまらない。
     ふっくらと、艶やかな色。脂もほどよく、やわらかく、すっきりとした味。
     なによりも辛めのタレが創業百年を超える”江戸前の味”なんですね。

    

     


     「日本で一番いいうなぎをお出しするのがお店の信条なんです」と女将さん。
     その女将さんにうながされて、築75年という2階を見せていただく。
     坪庭を囲んで5つのお座敷。ここは予約制で、うなぎのコース料理とか。
     さらにその奥には3畳の小座敷。床には、さりげなく吾亦紅が一輪。
     思わず足を止めてしまうほど情緒たっぷりな空間であった。

     そういえば、昔、うなぎ屋は男女が密会をしたりする粋な場所だった・・・・と、
     何かの本で読んだことがある。





     「ここへはよく都電で通ったもんだよ・・」

     「そう、都電は15番でしたわね」

     隣席にいた上品な初老のご夫婦の会話がきこえた。
     都電は地下鉄に、川の上には高速道路がかかり、すっかり変わってしまった茅場町界隈だった。

     うなぎは土用だけとは限らない。
     こんどは冬場に来てみたい。
     2階のお座敷で、熱燗 に”うなぎのきも焼き”、たっぷりと生わさびを効かせて”白焼き”を。
     私はひとり、ひそかにそう決めたのでした。


  
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歌舞伎で見るシェイクスピア・コメディ  『NINAGAWA十二夜』

2009-07-12 | 演劇





     いつもなら、歌舞伎公演だと劇場の前には役者さんの名前が書かれた幟がならびますが、
     今回は趣きが違います。
     『NINAGAWA十二夜』公演のためにだけ劇場正面に用意されたイルミネーション(画像)。
     美しいロンドンのウエストエンドの香りに包まれて松竹座をライトアップしております。

     この3月、ロンドンのパーピカンシアターでの公演を終えて、6月の新橋演舞場に引き続いての
     大阪松竹座の凱旋公演です。

     話にはきいてましたが、ハーフミラーの舞台効果はスゴイです。凄すぎます。
     幕開きでは、3階席のてっぺんまで映し出されて、異様な迫力です。
     摩訶不思議な感覚が増幅されましたよ(笑)。

     今回いちばん感心したのが亀治郎の「麻阿」という腰元。
     シェイクスピアの原作では「マライア」の役です。
     歌舞伎の時代狂言にとらわれず自由奔放に演じているのが、じつにいい。
     着物姿で床を這う、食べながらしゃべる、花道の縁に腰をかけて足をぶらつかせる。
     いささかエスカレートが過ぎるのではと思いますが、それでいて嫌味がない。
     その限度がどこまで許されるか、それが難しいのですが・・・。

     シェイクスピアの四代悲劇は傑作ですが、ラヴコメディなど駄作も多いことは
     以前ブログで触れました。
     シェクスピア劇は、歌舞伎役者のもっている”芸”の力で、芝居をふくらませて、
     より面白くできる恰好の作品だと思うんです。
     『十二夜』は、双子の兄妹の取り違えの喜劇です。
     これら早替わりの趣向は、歌舞伎が得意とする範疇(はんちゅう)なんですね。

     この公演が、単に「物珍しさ」や「話題性」だけに終わってほしくない、
     と思いますのは私だけでしょうか・・・。



    
     
      

     つぎに買い物です。
     十二夜の「ロンドン公演Tシャツ」を劇場売店で買っちゃいました。

     もともと現地のスッタフ用にと制作されたTシャツをバービカンシアターで発売したところ
     大好評だったらしく、急遽日本公演のために、限定追加されたものです。
     サイズは、L、M、Sの3種。なにぶん外人サイズのためご注意を。

     (画像/左)は背面上部、(画像/右)は背面下部。前面は無地です。

      ロンドンスッタフともお揃いとなる稀少なTシャツなんだそうですが、こんなの浅草の仲見世で
      よく見かける外人好みのデザインですよね(笑)。
      背面上部だけにしときゃいいのに・・・。失礼!つい本音を。


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カクテル「サマータイム」をどうぞ!!

2009-07-07 | グルメ
      





     自家製のカクテル(画像)をつくってみました。やゝ辛口です。

     マンハッタンとかマテニーのようなアペタイダーカクテル、アフターディナーに飲む
     アレキサンダーなど、むずかしいカクテルはプロにおまかせして、手軽に誰にでもできる
     簡単かつ安直なカクテルです。

     自家製のカクテルを「サマータイム」とネーミングしました。
     『サマータイム』は20世紀米国最大の作曲家の一人と言われたジョージ・
     ガーシュインの書いた有名なメロディー。
     誰でもよく知っているジャズナンバーです。


       


     作り方は簡単です。
     カクテルの製法は、まずベース(基酒)を決めて、これに味や香り、果汁などで
     色を添えていくのが基本です。

     私の”カクテル”は、はっきり言って、言わなくてもメチャクチャな製法です(笑)。

     さて、これは中西哲生さんに教えてもらったのですが、中西さんが最近ハマっている
     新製品「PEPSI SISO(画像/左)をベースに使いました。
     一言でいえば”コーラ”と”しそ”のコラボの飲み物ですね。
     コンビニならどこにでも売っています。

     「PEPSI SISO」をベースに、ごく少量のウイスキーを混ぜ、ミネラルウオーターと氷を
     加えたあと、手早くシェークします。
     これでカクテル「サマータイム」の出来上がりです(パチパチ)。
     
     出来上がったカクテルをグラスに注ぎ、さくらんぼを彩りに添えてみました。
     ちなみに、ウイスキーは「シングルモルト・山崎」、さくらんぼは「山形県産・佐藤錦」(画像/右)
     グラスは「バカラ」を使用しています。
     あっ!忘れてました。コースターはホテルニューオータニのガーデンラウンジからくすねてきた
     もの。
     

     カクテルって、バーのカウンターよりも、炎暑のプールサイドでこそ映える飲み物
     だと思いませんか?
     そこに、ビキニの美女が居合わせでもすれば、もう最高ですよね(笑)。


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