Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

サッカー国際試合の舞台裏

2009-05-09 | サッカー
                   

                   


     いきなりおかたいタイトルを挙げましたが、GW中に読んだ本の中で
     『サッカーという名の戦争』は、一押しの楽しめる一冊でした。

     「サッカーは戦争である」と云ってますが、戦わなければいけないのは
     ピッチの中だけではない、ピッチの外で血みどろの戦いが行われている
     のです。

     日本サッカーがワールドカップやオリンピックの予選を突破し、世界の
     強豪と戦うためには、他国との交渉という戦争に勝たなければいけませ
     ん。試合の裏でも知られざる工夫がこらされているのを知りました。

     長距離の移動や時差、気象条件などを計算し、ホームか?アウェーか?
     試合の開催地を交渉し、試合順にいたるまで知恵を絞る。

     試合は単なる抽選ではないのです(←えっ!!知りませんでした)。

     いい対戦相手との練習試合を、過密スケジュールの合間をぬって入れる
     のも大事な仕事です。
     つまり、いい試合によってこそ、チームが強化されるからです。

     かつてサッカー少年だった著者は、通産省で資源外交に携わり、後にサ
     ッカー協会の専務理事。仕事も専ら外交でした。

     ホテルでの作戦会議にしても不眠不休。ホテルのボーイに見られてもいい
     ように白板にニセ情報を書いたという徹底した情報管理にはオドロキです。

     戦うことで敵を知る。敵もまた戦うことで日本を知る。
     その戦いを通じて世界との熱い絆を築き上げるのだ、作者はそう結んで
     います。

     サッカーフアンでなくとも気軽に読んでいただきたいオススメの本です。

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28年目のハーフタイム

2008-08-31 | サッカー


スレ違いと溝を残して、後味の悪い北京五輪の終焉となった。

4度目の五輪で男子サッカー日本代表は全敗。はたまた指揮官の”安全策指令”無視の造反劇。

指揮官は勝ち点1でも欲しい。
選手は最終戦を思い切りやりたいと言う。

反町監督の指示を無視して、さらにチームメイトに呼びかけて「思い切りやりたい」なんて主張する本田(圭)は自己チユー過ぎるのか!

それとも反町監督 に采配の能力が無いのか!

どちらにしても「日本男子チーム」は弱いだけなのか!

本題に戻そう。
メキシコ大会以来28年ぶりにオリンピック出場を果たした日本オリンピック代表。
96年7月21日、日本オリンピック代表は強豪ブラジルを倒した。
これは疑いのない奇跡だった。

”恐るべく集中力と団結力”
しかし、世界中を嵐のような騒ぎに巻き込んだチームとはうらはらに、日本オリンピック代表の知らざる物語があった。
それが、金子達仁さんの『28年目のハーフタイム』です。

本書は生身の人間たちが激しくぶつかり合う、選手の内面を心憎いまでに描いたルポルタージュ。
さらに付け加えるならば、当時(アトランタ五輪)の選手たちの内情を、スリリングに、仮面を引き剥がし、素顔を白日のもとに曝したと言おうか、画家が泥絵具をキャンバスに叩きつけたようにと言うべきか、まさしく稀有の名著といえます。

事件の発端は、”ハーフタイム”という時間に。
ハーフタイムとは、前半に生じた戦術的なズレを少しでも元へ戻すための時間。と同時に、精神的なリフレッシュをはかる時間でもあるわけです。
しかし、ハーフタイムのロッカールームで、選手らは戦術的な指示を与えられることもなく、精神的なリフレッシュをするでなく、ただチームが崩壊したという苦い事実があった。

内情をかいつまんで言えば
アトランタ五輪では、当時19歳の最年少で出場していた中田英は、西野監督に攻撃的にいくように直訴した。そのうえで、西野監督は中田英をはずした。

一方北京では、本田圭は監督に言わず、数名の選手に呼びかけて造反行為に及んだ・・・・。

勝敗にこだわる気持ちは分かるけど
結果がすべてだと言うけれど
ハーフタイム事件だって、すべてが綿々と連なった結果として生まれた失点だったけれど
勝っても、たとえ負けたとしても、その試合が素晴らしい”戦い”であるならば、夢を、感動を、確実にあたえてくれます。

素晴らしい試合とは、選手の卓越した技術だけではない。たとえ技術がなくても、選手一人ひとりのその試合に賭ける思いというか、また、背負っているものが大きければ大きいほど、命を削る熱い戦いを生み出すはずだから・・・。
こうした試合を創り出すことが、歴史にも刻みこまれることだと思うから・・・。

オリンピックって、そんなトーンであってほしい。



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オーレ オーレ オレ オレ    等々力 陸上競技場

2008-07-19 | サッカー




川崎の等々力陸上競技場でサッカーを見てきました。

川崎フロンターレ対清水エスパルスのJ1公式試合です。
結果は、川崎フロンターレの逆転勝ちで2対1。
川崎の得点は、いずれも北京五輪代表MFの谷口博之選手がゴールを決めました。

川崎の司令塔のケンゴ(中村憲剛選手)は声を弾ませました。「何でいつもタニがあそこいるのか。説明つかない」と。
ボランチの位置から、チャンスとなるとスッとゴール前に現れ、決定的な仕事をやってのける。
タマ際の攻坊にめっぽう強い。「川崎のロイ・キーン」と呼ばれている谷口選手です。

<タニ>こと谷口選手に、永遠のライバルは?と問えば、ケンゴと即答。スマップの大ファンで、好きな女性のタイプは相武紗季さんのようなひと。将来の夢は小さな喫茶店を開店したいそうです。

かつて前日本サッカー協会会長の川淵三郎さんから興味深い話をきいたことがあります。
「サッカーの観戦はナイターに限りますね。ヘタなサッカーでもナイターだと上手に見えるんですよ。それと、サッカーは点が入らないからと敬遠されるひとがいますが、点が入らないから面白いんです。かりに13対8なんてスコアだったら面白 くないですよ」


サッカーの試合を見るのは初めてなら、ナマの試合も初めて。
初めてづくしの今回の観戦です。


面白い光景にも出会いました。
「ウォ~!!!」
阪神タイガースの葛城選手の”雄叫び”ではありません。
ホームゾーンの大屋根の上をご覧下さい!<画像>
わかりますか?ホームチームのゴールが決まると、突然大屋根の上に”怪獣”が現れ「ウォ!!!」と火を吐くのです。
このようなスゴイ迫力あるパフォーマンスには、アッと驚かされました。

試合が終わると、ホーム観客席のサポーターと勝利のハイタッチ。一面識のないひととでもハイタッチ(笑)。
これが儀式なのです。


サッカーなどに興味のなかった私。サッカーの「サ」の字も知らなかった私。
中西哲生さんからサッカーの手ほどきを受けました。サッカーの試合を、トランプに喩え、あるときは会社機構に喩え、わかりやすく解説して教えていただきました。

本当にありがとうございました!

さらに、このたびは日本サッカー協会の特任理事にご就任まことにおめでとうございます。

それと、ABCマート・銀座店の店員アルバイトは、もうお辞めくださいませ(笑)。



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