Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

 歌舞伎検定(三級)合格しました!!

2009-12-28 | 本日の○○



来年1月中旬に合否の判定が届くと伺っておりましたが、草々に歌舞伎検定の結果が届きまして、まあ、なんとか検定三級合格いたしました。

今回はきっと不合格の知らせだろうと思っていました。
ところが届いた封筒が分厚く、手触りで合格特典の一筆箋が入っているような思いがして、震えながら開封したら、やっぱ合格でした。ヤッター!!




 


           (画像/左 歌舞伎検定合格認定書  画像/右 合格特典の一筆箋)


それにしましても三級はかなり難しかったです。
想定外の歌舞伎役者の家系図が江戸から明治にかけてを抜き出して出題されたり、
義太夫の一節を問う出題もありました。
ワタクシ義太夫など苦手中の苦手。
ですから有名無名を問わず義太夫(←歌舞伎では竹本という)の詞など殆ど知りません(←ド演歌の歌詞ならよく知っているのですが)。

とにかく三級合格で、次のステップである二級の受検資格を得たわけですが、受検するかどうかはまだ決めておりません。
でも来年はなんだかいい年になりそう・・・・そんな気がいたします。


世の中検定ばやり。

英検や漢検なら、○級合格と履歴書にだって書けますよねっ。
よしんば「歌舞伎検定○級合格」なんて書いたところで屁のつっぱりにもなりません。
それどころか「こいつアホと違うか?」ってヒンシュクをかうだけです。

いつの日か、「歌舞伎検定○級合格」が、「日本の伝統文化に造詣の深い人」と認められて採用の条件にでもなる時代が、この日本に訪れるのでしょうか・・・・?

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 ひとりぼっちのクリスマス

2009-12-26 | 本日の○○



「一日遅れのクリスマス」になっちゃいました。
自分で言うのもおかしいですが、「ひとりぼっちのクリスマス」ってちょっと色気がありますよね。
でも、ちょっぴり寂しくって・・・・それでいて、すべてが自分の世界のような感じで・・・・・。
キャンドルの灯(あかし)よ・・・永遠(とわ)に消えないでおくれ・・・

ポピュラーのCDだけでも『ひとりぼっちのクリスマス』は、すごくあるんですね。
調べてみたんです。現在市販されているCDをピックアップしてみました。


・「一人きりのクリスマス」(JITTERIN'JINN)
・「ひとりでX'mas」(今井美樹)
・「一人のメリークリスマス」(エイジアエンジニア)
・「ひとりぼっちのクリスマス」(ハイ・ファイ・セット)
・「ひとりぼっちのクリスマス」(嘉門達夫)
・「ひとりぼっちのクリスマス」(THE 虎舞竜)
・「ひとりぼっちのクリスマスソング」(榊原郁恵 / 尾崎亜美)




京都・寺町のとある「カフェー」の名物に「ひとりぼっちのクリスマスケーキセット」があるそうです。
2人で来たらこのセットは頼めません

ところが「美味しいクリスマスケーキ」の評判が広まった。しかも値段がお手頃。
別々に来て、NHKの朝ドラ『ウエルかめ』の山田勝乃新よろしく、

      「なんや! おまえも来とったんか」

てな調子で空空しく偶然を装い、注文するカップルが相当いるそうです(←そういうセコイことは、やめましょう!!)。





さて今年あらかじめ注文しておいたクリスマスケーキは、ペイサージュ・ド・ノエルのアーモンドカラメル、ム-スショコラなど7層に重ねたスペシャルアントルメです。

BGはもちろんKAT-TUNの江の島のクリスマス

去年は江の島でのクリスマス。ことしは自宅でひとりぼっち。来年は?・・・
Disney Seaかも。水上ショー「レジェンド・オブ・ミシカ」を見たいし、「マクダックス・デパートメントストア」でお買い物もしたい。
そんな思いに耽っているときでした。


ドタドタ・・・・・招かざる珍客の乱入!!





どこで嗅ぎつけたか、母屋のシゲルくん(←画像/右 ♂ イケメン)とあやちゃん(←画像/左 ♀ お婆ちゃん)の2匹のシーズが、ドカドカとワタクシの館(やかた)に乱入。

「クリスマスケーキがホチイの!!」


           珍客の標的はコレ
                                       でした。


クリスマスはおしまい!! おしまい!!
こっちは「年末調整」やら、明日の朝のゴミ出しに命懸かってんだから!!




              では、よいお年を!!


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【師走 2009・東京】 「最後の忠臣蔵(明治座)」 -最終章ー

2009-12-25 | 演劇



赤穂藩断絶後、内蔵助を忠臣とする浪士は仇討ちの成就に生き甲斐を求めた。
しかも、その先には"死”という公儀の断罪が待ち受けていることも覚悟していた。
生きる張り合いを『生き甲斐』と言うなら、『死に甲斐』をも持ち合わせていたはずだ。

なのに主人公・寺坂吉右衛門(中村梅雀)は討ち入りの四十七士の一人でありながら本懐を遂げた後、内蔵助(西郷輝彦)から「生きる」ことを命じられて生き続けた。
『最後の忠臣蔵』はそんな男の物語です。


            



今までに見たこともない『忠臣蔵』であった。
通常ならクライマックスで演じられる「討ち入り」から、今回は物語がはじまる。

それと主役の梅雀が新しい人間ドラマを創りあげた。
忠臣の心と、足軽ゆえの哀しみの狭間に揺れながらも、必死に命を繋いで己の使命に生きた寺坂右衛門の姿は、忠臣蔵が単なる「事件」ではなく、人としての「生き方」の姿を問うているのだ、と思われてならない。

梅雀は持ち前の柔らか味があってうってつけての役。
花道の引っ込み、大詰の京郊外の林道では、己の信じた道を貫いた男の真情をしかと見せた。





それと、もう一人。
討ち入り前夜に脱盟した瀬尾孫左衛門(原田龍二)である。
瀬尾には内蔵助から密かに託された後事があった。
それは内蔵助の落とし種である可音(渋谷飛鳥)の養育である。

同じ境遇にある寺坂と瀬尾は討ち入りの16年後に再会した。
奇しくも大石の息女・可音の婚礼の前夜だった。
再会したふたりは76歳。今で言えば後期高齢者である。

原田龍二はことさら役をつくらず自身の年齢で演じた。それが成功している。
老け役だからといって、役をつくる人がいるが、逆に芝居がせせこましくなる。

「おれの心には・・・・魔が住んでいた・・・」

外に出すことのなかった情熱を、旧友寺坂だから孫左衛門は語った。
それは…禁断の恋であった。

「おれの一生は・・・・魔との戦いであった・・・それも程なく終る・・・それがまた、耐え難い・・・」

原田は自分自身どうにもならない気持ちを熱演。そして哀感をにじませた。
思わず胸が熱くなった。




大詰の可音の輿入れの場は圧巻である。
それに中嶋正留の装置がいい。

漆黒の闇の中、可音の乗った女乗物が数多くの人足の担う嫁入道具の行列が本舞台を横切る。

「恐れながら・・・・大石内蔵助どのの御息女とお見受け仕る」

内蔵助に恩義を受けた旧赤穂藩士が続々名乗りをあげる。
一転して華やかな嫁入の行列に変わる。
この場の出演者はもとより、宮田慶子の演出も切れ味がいい。

赤穂浪士の討ち入りは上野介の首級をあげた時、つまり「死」によって終ったのではなく、「可音」という大石の落とし種の婚儀という新しい「生」を得てはじめて完結した、との思いが強い。

難を言えば、2回も泉岳寺への行列という花道の芝居がある。これは1回だけで充分。
商業演劇には舞台転換とはいえ、どうしてこう幕前の芝居が多いのか?
さりとて筋売りでもなく、単に通行人だけを見せているようなもの。

長谷川稀世が大石りく役で一場だけに登場。家老の妻の気品に乏しく、艶っぽすぎて芸者に見えてしまう。

今回感心したのは天川儀兵衛の林 啓二
声がら、風貌とも円熟した堂々たる大きさ。
あっさりしながら舞台を締めている。
そのほか青山良彦 田村 亮 篠塚勝 原口 剛 外山高志など助演陣が達者だった。

【師走 2009・東京】も今回でおしまい。
最後までお付き合いくださった方には感謝します。ありがとうございました。


               お疲れさまです

         (舞台写真は明治座のご協力で掲載させていただきました

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【師走 2009・東京】赤坂見附のアップルティー  GALERIE  CAFE

2009-12-24 | おでかけ


         Merry Christmas !!

みなさんはクリスマスイブをいかがお過ごしでしょうか?
【師走 2009・東京】も5回目。
そこで、今回はクリスマスにちなんで、とっておきのお店を紹介しましょうか?

都営地下鉄「赤坂見附駅」から徒歩1分。
間口の狭い店なので、どうかすると通り過ぎてしまうような「カフエ」。
よく見ると「Galerie Cafe」の看板が出ており、お店はビルの地下1階にあります。

最近は銀座みゆき館ビル1Fにも姉妹店ができました。詳しくはこちら>>>




クリスマスに彼女を喜ばせたいと思って、分不相応なムリデートをしても痛い目に遭うだけです。
このお店には個室もあり、仄かな照明。ムードは満点。

絶対コケないオススメのデートスポットです。




まず、おすすめはアップルティー。メチャ美味しいです。

紅茶の本場イギリスでは「ティー」とは、温かくて香りのよい紅茶を意味するだけでなく軽い食事の意味もあるようです。
この店には、自家製のモンブラン、ミートパイ、優雅なオリジナルケーキが揃っています。

自分でおいしい紅茶を淹れるのは、むずかし過ぎます(←マニュアルどおり、基本どおりにしているのですが・・・)。
それに、紅茶に欠かせないカップ&ソーサーは、エレガントなものになると目の玉が飛び出るお値段。
ですから、ティーバックか缶入り紅茶など手軽なものですませているのが現実です。

「日本という国は、まともにティーを飲ませる店がないらしい」

イギリスの作家ジョージ・オーウェル(1903~1950)が、『おいしい一杯のティー』というエッセイのなかで書いています。

たしかに酒を飲ませる場所には、多様性を誇るわが国ですが、「ティー」となると飲ませる店はそんなに見当たりません。

毎日毎日上等なティーを飲むのは、お金もかかるし気づまりになってしまいます。
せめて、聖夜くらいはとびっきり美味しい「アップルティー」はいかがでしょうか・・・・。




ヘタな文章で”絵”の説明などしたくありません。

飾られた「フランス絵画」をごゆっくり鑑賞してください。




インテリアにも南仏を思わせるような優雅な配慮が・・・・。




オルガンのそばにメンズファッション誌『ブリオ』のバックナンバーが・・・。
中西哲生さんがよく登場するので、ワタクシも揃えています。

ところで、彼氏、彼女からクリスマスに欲しいプレゼントは何だと思いますか?

女性1位が「アクセサリー」、男性1位が「腕時計」です。
2位は男女とも「カバン・バッグ」でした。


             では、ステキなクリスマスを
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【師走 2009・東京】  人形町ぶらり散歩

2009-12-23 | おでかけ



人形町」を「ニンギョウチョウ」と呼ぶのは田舎モン。
地元の人は「ニンギョチョウ」と言う。

「人形町」なのに、どうして「人形屋」さんが無いの?お人形が買いたければ浅草橋へどうぞ!!
不思議なことに人形町には人形をあきなう店は一軒もない。
「山梨県」なのにどうして「山」があるの?と同じでござんしょ!!(←もう東京下町ことば)。

都営半蔵門線「水天宮前駅」で下車して、7番出口を出ると、そこは”人形町通り”。下町のなごりを残した店が二、三軒ある。
まずは時計台が目にとまる(↑画像)。
「江戸の賑わい 人形町通り」と書かれており、その下には歌舞伎の定式幕。
いかにも下町らしい演出ですね。

人形町通りから「甘酒横丁」に入る。
名前の由来をきけば、明治の初め、横丁の入口に尾張屋という甘酒を売る店があったとか・・・。





↑(画像)たい焼屋「柳屋」のこの行列を見てください!!
まだ、うなぎの寝床のような店内にも二列にならんでいます。

    たい焼    一匹  140円

1時間半から2時間待ちだそうです。
中には一人で50匹注文する客がいるとか・・・。

柳屋さんの前を歩くといつもこの行列です。
音無美紀子さんや松村雄基さんも並んでるのを見かけました(←付き人かマネージャーはいないの?)。

「高級たい焼」に騙されて?ワタクシも並びました。
待ち時間はおよそ1時間40分。





店内では食べることができません。
持ち帰って、レンジで温めて・・・。

「お味は?」

「こうゆうのを高級たい焼というのでしょうかねぇ・・」




画像/左は「荒物屋」さん
下町らしい、『三丁目の夕日』に出てきそうなお店です。

画像/右は浜町「藪そば」
「せいろそば」を注文。
「ゆとう」と書かれた、いかにも古めかしい蕎麦湯桶がちょいと気に入りました。




「明治座」正面前にある花屋さん

役者さんへの「楽屋見舞」には、いつもこのお店を利用しております。
とても素敵なラッピングをして楽屋に届けてくれます。




         「明治座」

浜町公園のすぐそばに「明治座」があります。

日本人ってどうして「幟」がお好きなのでしょう。
お相撲ならともかく、「中古車販売」とか「年賀はがき発売」だって、すべてが幟です。




         「和風サンドイッチ」

明治座2Fにある「らうんじ」の和風サンドイッチが好きです。
大葉とわさび漬けだけというシンプルなサンドイッチですが、あっさり系が幕間には格好の軽食です。




          明治座の「らうんじ」

人形町でもここは一変して西欧風のゴージャスなサロン。
商業演劇の場合、休憩30分が2回あります。
休憩時間にはきまって、この「らうんじ」へ飛び込みます。





人形町ぶらり散歩のおしまいは「快生軒」です。
人形町に来て「喫茶去 快生軒」に寄らないのは、片手落ちというもの。

この店は向田邦子さんの行きつけのお店でした。
向田さんがお気に入りの席は、入口右手奥の窓際だったとか。
注文するのは,カフェオーレに決まっていたそうです。

人形町にはまだ江戸の香りが残っています。
古きよき東京の人情も「あきない」と一緒に残っているように思えるのです。
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