Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

「ヘンリー六世」三部作 一挙上演の心意気!! ☆新国立劇場☆

2009-11-30 | 演劇
                                  




とんでもない長丁場のお芝居でした。
朝11時に始まって、お芝居がハネたのが夜の10時40分。
そう!『ヘンリー六世』(3部作)を1日がかりで観てまいりました。
疲れなかったと言えばウソになる。
でも、快適な疲れでした。
その感覚が体のどこかに今も残っています。

総勢38名の出演者。主役級は持ち役だけにしても、ひとりが3役~4役はざら。
延べ150人の出演者。空前絶後のシェイクスピア劇!!
稽古期間は2ヶ月半(通常新劇の場合は稽古期間は1ヶ月)。
まあ、このような大変革公演も新国立劇場でなければなしえない挑戦。
(画像は島次郎の『ヘンリー六世』舞台模型。  吊り物、照明によって全34場に変化。)


   二つの薔薇よ、一方がしぼみ、他方を栄えさせるがいい!!
   おまえたちが争えば、一千のいのちがしぼまねばならぬ!!

『ヘンリー六世』はシェクスピアが26歳のときに書いた3部におよぶデビュー作。
人間を、歴史を見るシェイクピアの才能の萌芽を、この頃から読みとれるんですね。


親しみやすい舞台
「ハムレット」とか「マクベス」などシェクスピアの『四代悲劇』だと、どうしても見る側も構えちゃいます。
しかし、「ヘンリー六世」は、おかたい舞台でなく、セリフだってコジャレていて、チャンバラがあり、宙吊りがあって、親しみやすい舞台でした。


「ヘンリー六世」は講談
「ヘンリー六世」は歴史劇なんですが、見ていてこれは「講談」だなぁと思いました。
日本人は、信長と秀吉、家康で戦国時代を理解しているように、イギリス人もシェクスピアで、薔薇戦争を理解しているんだ・・・と。
パンフに書かれている関係系図なんて、とてもじゃないけど超ヤヤコシイ!!
舞台を観ていると人物たちの関係性が明確になって、見ていてとっても面白い。
大勢の出演者の各々がメリハリのきいたセリフで、キャラクターを明確に表現しているせいもあるのでしょうが。


敵がすぐ味方になる
一つの芝居の中に、じっくりした世話場のようなシーンの後には戦闘シーン。
またじっくりやって戦闘シーンの繰り返し。
主人公の「ヘンリー六世」は優柔不断でウジウジしていたり、まわりの貴族たちがすぐに意味もなく敵味方に分かれる。
赤薔薇から白薔薇に鞍替えする醍醐味!!
敵味方が入れ替って舞台袖に走り込んでまたすぐ変わる。
なんでも舞台袖に酸素吸入器とポカリスエットが置いてあって、役者たちはそれを使っては舞台に飛び出していったそうです。


   全世界が舞台、男も女もみな役者!!

シェクスピアの有名なセリフの一つです。
じつに様々な人物が、それぞれに様々な生き死にの姿を見せて力一杯演じてくれる『ヘンリー六世』は、演じられる舞台でこそ、その面白さを存分に見せてくれ・・・そう生きざるを得ない時代の空気を吸ったような気持ちでした。
                       
                       ● お疲れさまです ●



                      新国立劇場中ホールのロビー。
               休憩時間15分。第3部ともなればお客さんもお疲れ気味?




                   ロビーに飾られた大クリスマスツリー。



                   新国立劇場中ホールの正面玄関。
            このほかにオペラシティー(大ホール)、小ホールがあります。
                   この秋で設立12年目を迎えました。


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東京・大崎~紀尾井町周辺

2009-11-28 | おでかけ
▽大崎界隈▽






ちょいと野暮用があって、東京・大崎に行ってきました。

大崎駅の当初は貨物駅だったらしく、1909年に山手線だけの駅になり、周辺がソニーや明電舎などが点在する工場地帯でした。
埼京線、りんかい線、湘南新宿ラインが開通してからは、開発が進んでいったようです。






コーヒーが飲みたくて喫茶店に直行。
行ったのが立正大学近くにある「べローチェ」というカフェ。
渋谷、池袋、神田、秋葉原、虎ノ門、新橋にもあるチェーン店です。

もちろん喫煙席のある2階へ。
1Fと2Fで分煙されています。
同一フロアで名目だけで分煙しているお店より使いやすいのでは・・。
ただ、ベローチェの椅子って堅くて高い。あれって長居させないためみたい。

椅子は高いがコーヒーは安い。  ブレンドコーヒー  170円

昨年から色々な物の価格が高騰しました。
その際、他所のセルフサービスのカフェは少なからず値上げしました。

そんな中、こちら「ベローチェ」は170円で頑張っています。
ここのサービスの中に「お砂糖とクリームはお使いになりますか」というマニュアルがあるようです。
これはきっと、1度客のトレーに置いたものは…
未使用であっても使いまわししないというスタイルからだと思われます。

値段から考えたらお味も合格点。、普通に美味しいというレベルです。

早朝のせいかお客はまばらでした。



 


ところが・・・しばらくして、押し寄せるようにお客がドヤドヤ・・・。
ほんの一瞬で店内は満席です。

どうやら溶接の昇級試験が近くであるらしく、なにやらムズカシそうなチャートブックを広げておじさんたちのお勉強のはじまりでした。

ワタクシもノートを開けて負けじとお勉強(画像/右)。
「何のお勉強なの?」
それは聞かないでください



 



そうだァ・・・・今日は日曜でした。
立正大学もお休み!! 街も閑散としています。

東京都が大崎副都心に指定すると、大崎も緩やかながら再開発が進んでいます。
大崎フロントタワーやアートヴィレジ大崎、オーバルコート大崎・・・また駅東口より徒歩8分のところにキャッツ・シアターがあります。

それと、大崎ニューシティには「ホテルニューオータニイン東京」が進出するなど開発が加速しているようです。





そこで、その「ホテルニューオータニイン東京」に潜入。
いってみれば「宿泊」ではなくて「偵察」。

まずホテルのフロントを見れば泊まらなくてもおよそのことがわかります。
フロントはホテルの”顔”だと言いますよね。本でいえば"表紙”です。

オータニインのフロントロビーは3Fにありました。

手持ちのデジカメでフロントをパチリ
すると、元ヤクルトの古田敦也選手にちょっとだけ似たおっさんフロントマンが、頼みもしないのに愛想よくポーズをしてくれました(←画像左から2人目)。

    あ~の~  アナタを撮ってはいないのですが・・・・・    仕事しろよ!!

ビジネスホテルだからお部屋代は安いだろうと思っていました。
でも、備え付けのパンフを見てびっくり。
結構いいお値段でした。
「ビジネスホテルと呼ばないでください。シティーホテルです!!」
とすればオータニのブランド料なの?


      ***                       ***


▽紀尾井町界隈▽





紀尾井町(きおいちょう)と言えば、まず「弁慶橋」です。
赤坂見附から弁慶橋を渡ると紀尾井町。

さらに言えば「弁慶橋」は、「外堀通り」の赤坂見附交差点から紀尾井町に向う小さな通りが外濠(弁慶濠)を渡る橋なんです。

この外濠を築造したのが「弁慶小右衛門」
その名前から橋名の由来になったと一説にはあるようです。

さてさて、では「紀尾井町」の地名の由来はご存知でしょうか?

江戸時代この一帯に「紀州徳川家」 「尾張徳川家」 「井伊家(彦根藩)」のお屋敷があったことから、それぞれの頭文字をとって「紀尾井町」と呼ばれるようになったのです。

ですからホテルニューオータニの広大な庭園には、江戸時代の武家屋敷の面影が偲ばれます。





画像はホテルニューオータニの客室からの俯瞰。

画像の右上がグランドプリンスホテル赤坂。その手前で森の中に佇んでいるのが日本料理の清水です。

ホテルニューオータ二にガーデンタワーが増築されてから、現在のガーデンコートができたのです。
それ以前は、あの用地は歌舞伎の「尾上松録」さんの邸宅でした。

話はとびますが・・・。
歌舞伎には「大向こう」という、まあ掛声が付きものです。
東京では、役者の住んでいる町名を言うのが昔からのならわしで、今でも中村芝翫なら「神谷町(かみやちょう)!!」と大向こうがかかります。

ところで先代の尾上松禄が舞台に登場すると「紀尾井町!!」と当然のように客席から大向こうがかかったものです。
「キオイチョウ!!」とマトモに言うのはまだ素人の客で、歌舞伎通の人なら「・・・オイチョウ!!」になります。

もっとも、大向こうの達人になりますと、同じ場面で同じ役者が演じている場合、同じ”掛け声”をくりかえすヤボはしません。
二代目松禄の場合「音羽屋!!」「二代目!!」「弁慶橋!」「オータニすぐそこ!!」などと呼び方を変えたものです。

昨今の役者さんは、億ション住まいが多くなり、吉右衛門なら「南青山」だし、菊五郎は「広尾」です。これはちょいと掛声になりにくい。
「紀尾井町」の語呂というか、音感というか・・・・いまさらながら素晴らしい響きだと思います。




                コーヒーのルームサービス一日平均3回。
                ジン・トニック一杯飲んで本日はおやすみ。




                       早朝6時に起床。
               都心でありながら水を打ったような静けさです。





                          「なだ万」で朝食。
                   ホテルの朝食は和食党。食が進みます!!





          「なだ万」(ガーデンコート側)から撮影したニューオータニの日本庭園。

                     空があやしくなってきました。
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モスラは夢の象徴   ☆舞台「モスラを待って」・ピッコロシアター☆

2009-11-26 | 演劇




劇作家の鄭義信(チョン・ウィシン)が兵庫県立ピッコロ劇団に書き下ろし、平成19年の文化庁芸術祭優秀賞を受賞した「モスラを待って」が、ふたたびピッコロの舞台に帰ってきた。

怪獣映画の撮影に集う人々のドタバタと巨大なガのシュールな組み合わせが、なんとも言えぬおかしみを醸し出す。今回は宝塚歌劇団出身の剣幸(つるぎ・みゆき)が盛りの過ぎた女優役で新たに加わった。

映画人たちのおかしく切ない奮闘を「画面には映らない」、その思いを見るような、内藤裕敬の濃やかな演出が光った。

関西の地方都市のとある公園。
大みそかの夜に映画『帰って来たモスラ』が撮影されている。低予算の現場のなかで、助監督の太一(山田 裕)はスムーズな進行をするべく四苦八苦。
ところがベテラン監督(木村 保)は完全主義者のカメラマン(今井佐知子)の言いなりで撮り直しを繰り返す。
撮影は進まず、現場のスタッフもキャストもいらつく。
誰よりも映画を愛したはずの太一は、たまらず現場を飛び出してしまう。
そして、除夜の鐘が鳴る中、バトルはヒートアップするばかり……。
はたして映画はクランクアップするのだろうか・・・。






作者の鄭義信さんは、芝居では喰えないから松竹大船撮影所で美術助手をやっていたそうだ。当時の経験がこの作品のベースになっているという。

映画の現場に詳しい鄭さんらしく、ウンチク屋の録音スタッフの磯やん(森 好文)、ひたすら走り回る製作助手の野々村(橘義=初演と同役)、盛りの過ぎた女優千影(剣 幸)と後輩女優涼子(平井久美子)の対立など、キャラクターの色分けは鮮明だ。
磯やんの言う。「映画は現場の空気まで映しよるんや。画面見たら、すぐわかりよる」。
女優千影は恋人の太一(画像・中央)に「モスラも呼ばんと来てくれへんよ」と語りかける。
どちらも含蓄のあるセリフだ。


てんやわんやのドタバタが笑いを誘うが、基本は鄭さんお得意のセンチメンタル。

先が見えなくてドキドキハラハラしたり、いがみ合って喧嘩になったり・・・・
でも、そうしながら皆が家族のように一つのものになっていく。

見えないはずのものを見る

というのがこの作品の核心ではないだろうか・・・。

「なんで? モスラなの?」と思うでしょ。モスラは夢の象徴なのよ。
と語ってくれた剣 幸サン。
劇中で「モスラーや」の主題歌を披露するという”おまけ”が付く。






鄭さんの芝居は「焼肉ドラゴン」、「たとえば野に咲く花のように」を初台の新国立劇場で立て続けに見たが、鄭さんの書くセリフの端々には、情緒がある。リリシズムがある。
いつも登場人物のさりげない一言が胸に残るのです。
だから、鄭作品のおっかけは止められそうにない。

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町屋カフェ「しょうあん」に行ってきました

2009-11-24 | おでかけ


                       更新遅くなってしまいました。
                     理由はひとつ。めんどくさいから

                 さてさて町屋カフェ「しょうあん」に行ってきました。





             姫路城の近くで「千姫の小道」の西側にあるのが「材木町」です。
                   この一角は趣のある佇まい。
                        
                            そうです。
                 小柳ルミ子の「わたしの城下町」の世界です。





      まず靴を脱いで、今ではほとんど見かけない箱階段を上がると大広間のお座敷があります。

             格子窓に面した一枚板のカウンター席はすでに先客。







                      ケーキセット   500円

 普段は700円ですが、この日は開店1周年で特別割引(←この日を狙って来たわけではありません)。
            
                  黒胡麻入りシフォンと、黒豆入り抹茶ケーキ。
                歩いて歩いて疲れていたので、抹茶ラテのアイス。
                  ケーキも和風素材で、手作りの素朴さ!!
                       おばあちゃんの味です。


                        

 


               『町並紀行』『街道紀行』など郷土史の本がいっぱい。
     おかげさまで1周年・・・も、少女趣味の匂いがしないでもないが、装飾デザインはgood!!








               あいにく格子窓席と虫籠窓席は女の子たちが占領。
               つい女の子の会話を盗聴してしまいました。


      「あのさ、アタシの誕生日が来月の3日じゃん!!」

      「彼に何かおねだりしたわけ?」
               
      「それがさ、彼さ、アタシのほしいものを云えっていうの?」

      「いいじゃん !!」

      「だってさ、この間さ、ビトンのバック買ったばかりだしさ、30万ばかりの請求が来
       てんのよ!!」

      「またバック買ったの?」

                   
      「そう。だからさ、現ナマが欲しいの。彼さ、10万出してくんないかなあ・・・」       

      「あいつが10万も出すか!!」

      「だってさ、アタシ、品物よりさ、お金が欲しいの!! 切実なの・・・」

                  
      「だったら年末のジャンボでも買ったら?」

      「ジャンボ買うお金が無いの」

                    






                    
                   目の前の坪庭から、金木犀の香り。
            
                ここには、ほっと一息できる何かがあります。
                  12月から全席がこたつになるそうです。
                こたつに入りながら、あったかいコーヒーを!!
                       飲んでほっこりしたい。
                そんな心境になる町屋カフェ「しょうあん」です。

               ここにはゆっくりした時間が流れる空間があります。
                   

        

          
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京都・大原の里ひとり散歩

2009-11-10 | おでかけ




                大原の里の朝は、ふたつとして同じ表情を見せない。
         敦賀街道に沿った山ふところに、大原は云ってみれば山の入江とでもいいたい在所。
                『平家物語』で描かれた、その哀愁を秘めた山里である。

       
                       その大原に行ってきました







                       三千院の御殿門

                   呂川、律川の清流を控えた閑静な山寺。
         天台宗の門跡の一つで、皇子、皇族が住職を勤めたという宮門跡です.

                   そういえば、いたるところに菊の御紋が・・・





                        まず目に飛び込んできたのが・
                       手入れのいきとどいた坪庭です。





                    客殿から見られた玄関前庭の菊






                     花頭窓に映る玄関前庭の楓





                      客殿からた見た聚碧園

             何万本の秋海棠が咲いたころは、それは見事だそうです。






                     有清園の自慢は苔と紅葉。       
                  
          紅葉はまだ咲き待ちですが・・・あなたの出番はもうすぐですよ







                       宸殿より往生極楽院


            三千院といえば、この場所がウリなのでしょうか?
        古寺巡礼などの写真集には、このアングルで撮影した写真をよく見かけます。



  



                       右の画像が売炭翁の石仏







                        金色不動堂
                 
            千年の祈りとよばれる『万灯会』があまりにも有名です。




                朱雀門です(←画像大失敗!!)
                  
                「これってさ、裏門なの?」な~んて云われそう~


       朱雀門といえば・・・
       まあ聞いてやって下さい!!
       ワタクシの知人にM君がいます。
       まだ24歳の若さ。結婚して5年。
       
       ある日、「男の子が産まれました」」と写メールが届いた。
       ケイタイを開けると、玉のような、食べてしまいたくなるようなカワユイ男の子!!

       後日のこと。

       「名前は?」
        
        
       「朱雀(すだく)と付けたよ」


       「おまえさ、それって韓流じゃん!!」

       「世界にひとつしかない名前なんだ」


       今思えばとてもステキな名前だと思います。

       朱雀くんも今年で3歳。


       近いうちにご対面が許されるそうです(←お公家さんかよ~)。






                   三千院門前のすぐ傍にある「芹生


               大原合掌造りで、創業以来1世紀たつという老舗のお食事処。
               お昼ごはんはここで・・・






           手提げ型けんどんに三段重。ちょいと雅びな三千草弁当を注文。

           山うど、湯葉、しめじなど、ひな里ならではの山菜料理(←☆ )
               小鉢は芹生特製の卯の花。それに赤だしが付く。






            つぎの目的地(寂光院)まで1.3㎞。歩くことにする

              参道にあるお店の8割が漬物や!!

            画像の「志ば久」は三千院ご用達で折り紙付きとか
               店先にズラリと並んだ漬物用樽が目印。
            なすとみょうがを漬けた「青しば・赤しば」はひときわ香りがよい(←☆☆)




                          「もとしろ
            
                「和紙」好きのワタクシ。通り過ぎるワケがない。
                 大原の風景をモチーフにした便箋とか封筒。
              それにのし袋、ポチ袋はハンナリと京都風(←すかんどすぇ)






                     大原といえばすぐにも「寂光院」という。
           その寂光院も一つの入江の奥に、その名にふさわしく寂かに建てられている。
                      池も中島も松も、昔を語る顔であろうか・・・
                   しかし、それにはあまりにも綺麗に手入れが行き届きすぎて・・

                       扉落ちては月常住の燈を掲ぐ


                      
                       なんて風情は見るべくもない。





             北条秀司さんに『建礼門院』という名作がある。
                    舞台は尼寺「寂光院」だった。
           建礼門院に歌右衛門、白河法皇に島田正吾の競演で歌舞伎座で見た記憶がある。

                    人里離れた山の奥。
           そこに捨てても捨てきれない人の生への執着をみごとに見せた舞台だった。

                 山里はさびしき事こそあんなれども
                 世の憂きよりは住みよかんなるものを


                  と、建礼門院。

                  かくて、この大原に世を遁れたのだった。






                            画像は本堂

                  右手裏山には、建礼門院大原西陵があります。





                   
                       池の端には、山茶花が一足さきに・・





                        諸行無常の鐘楼





                   鐘楼前の庭園は、回遊式四方正面の庭で、
                  林泉、木立、清浄の池として表現されています。







                             汀の池


                       池水に汀の桜散りしきて
                       波の花こそさかりなりけり


                       御白河法皇の御詠です。

                 『平家物語』に御白河法皇が大原御幸のとき
                 建礼門院と対面されるところが登場しますよね。

          花を摘み帰った建礼門院が、法王さまとお会いなされたのが
          この辺りではないかと思われるのでございます(←大河ドラマナレーション風)






                 門前にひそと佇む茶寮「弧雲」の枝折戸









                      秋の日はつるべ落とし。
                   大原の里も暮れなずんできたようです。


                      ひとり旅もいいものです
                       充実した一日でした。
                実のところ今日はワタクシの誕生日だったんです
                          
                         旅の終わりは?

      江戸前鮨の祇園「まつもと」に行こうかなァ、それとも天麩羅の「銀座ハゲ天」にしようか。
                ペコペコうるさいお腹を黙らせながら・・・まずはケイタイで予約。       

                         よしっ。決まった。
                     明日からまた頑張ろうっ~と。

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