Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

28年目のハーフタイム

2008-08-31 | サッカー


スレ違いと溝を残して、後味の悪い北京五輪の終焉となった。

4度目の五輪で男子サッカー日本代表は全敗。はたまた指揮官の”安全策指令”無視の造反劇。

指揮官は勝ち点1でも欲しい。
選手は最終戦を思い切りやりたいと言う。

反町監督の指示を無視して、さらにチームメイトに呼びかけて「思い切りやりたい」なんて主張する本田(圭)は自己チユー過ぎるのか!

それとも反町監督 に采配の能力が無いのか!

どちらにしても「日本男子チーム」は弱いだけなのか!

本題に戻そう。
メキシコ大会以来28年ぶりにオリンピック出場を果たした日本オリンピック代表。
96年7月21日、日本オリンピック代表は強豪ブラジルを倒した。
これは疑いのない奇跡だった。

”恐るべく集中力と団結力”
しかし、世界中を嵐のような騒ぎに巻き込んだチームとはうらはらに、日本オリンピック代表の知らざる物語があった。
それが、金子達仁さんの『28年目のハーフタイム』です。

本書は生身の人間たちが激しくぶつかり合う、選手の内面を心憎いまでに描いたルポルタージュ。
さらに付け加えるならば、当時(アトランタ五輪)の選手たちの内情を、スリリングに、仮面を引き剥がし、素顔を白日のもとに曝したと言おうか、画家が泥絵具をキャンバスに叩きつけたようにと言うべきか、まさしく稀有の名著といえます。

事件の発端は、”ハーフタイム”という時間に。
ハーフタイムとは、前半に生じた戦術的なズレを少しでも元へ戻すための時間。と同時に、精神的なリフレッシュをはかる時間でもあるわけです。
しかし、ハーフタイムのロッカールームで、選手らは戦術的な指示を与えられることもなく、精神的なリフレッシュをするでなく、ただチームが崩壊したという苦い事実があった。

内情をかいつまんで言えば
アトランタ五輪では、当時19歳の最年少で出場していた中田英は、西野監督に攻撃的にいくように直訴した。そのうえで、西野監督は中田英をはずした。

一方北京では、本田圭は監督に言わず、数名の選手に呼びかけて造反行為に及んだ・・・・。

勝敗にこだわる気持ちは分かるけど
結果がすべてだと言うけれど
ハーフタイム事件だって、すべてが綿々と連なった結果として生まれた失点だったけれど
勝っても、たとえ負けたとしても、その試合が素晴らしい”戦い”であるならば、夢を、感動を、確実にあたえてくれます。

素晴らしい試合とは、選手の卓越した技術だけではない。たとえ技術がなくても、選手一人ひとりのその試合に賭ける思いというか、また、背負っているものが大きければ大きいほど、命を削る熱い戦いを生み出すはずだから・・・。
こうした試合を創り出すことが、歴史にも刻みこまれることだと思うから・・・。

オリンピックって、そんなトーンであってほしい。



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野田版歌舞伎       

2008-08-12 | 演劇
いきなり問題です。『野田版歌舞伎』ってご存知ですか?

「知らない」と答えた方は、今秋に行われる「松竹歌舞伎検定」を受検しないでください。なぜなら受験料の5500円をドブへ捨てるようなものですから。元々は歌舞伎検定など受けるつもりはない!大抵の方はそうおっしゃいます(笑)。

それはさておき、最近になって脚光を浴びたのが「野田歌舞伎」です。この単行本<画像>に収められた『野田版・愛陀姫(あいだひめ』は、前作『研辰の討たれ』、『鼠小僧』に次いで3作目。これで野田歌舞伎の3部作が完成したわけで、歌舞伎検定でも出題が確実視されております。

ところで『野田版・愛陀姫』は、有名なオペラ「アイーダ」からヒントを得て野田秀樹が書 き下ろした歴史劇で、歌舞伎にまた新風を吹き込みました。

それは「傍白」です。

傍白とは、傍に人がいるのに主役が内心の声を観客に語ることです。オペラでは傍白だらけ。二重奏、三重奏で、相手の演技を止めてまで傍白を使います。歌舞伎には独白はあっても、傍白は殆どありません。

「独白」と「傍白」とは違います。

野田秀樹は傍白によって、立体感、重層感、そしてスピード感の効果を取り入れて、骨太の現在歌舞伎を作り上げたのです。



「歌舞伎って、着物を着て見に行くものなんでしょう?」
「ばーか!!」

それは昔のはなし。Tシャツとジーンズで充分です。それと、お茶とお弁当はコンビニで買ってから劇場にお入りください。131円の”お~いお茶(350ml)”が、劇場の売店だと200円はします。

とくに野田歌舞伎は、宮沢りえ、松たか子、深津絵里らが出演している従来の野田秀樹の舞台となんら変わりはありません。そうですね。歌舞伎だと、直球ではなく変化球だと思ってください(←意味不明)。

平成の歌舞伎が、平成の観客であるあなたに、どんな幕を用意して、上げて見せてくれるのか?
なんだっていいじゃありませんか!変容しつづける現代歌舞伎に、とりあえず祝杯を!!



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猛暑です

2008-08-04 | 本日の○○
                       

猛暑です。夏本番です。

「暑すぎるね」

「融けちゃうぜ!!」

「かき氷食いてぇ!」

まだ、ありました。

「内閣改造?総理はどうして変わんないの?」


街で、キャッチした会話です。


暑いのは人間サマばかりではありません。庭木もおなじです。
そこで、いま一番の悩みは庭木の”水やり”なんです。
この暑さに水撒きを怠れば、庭木は枯れてしまいます。



そんなわけで、庭にスプリンクラーを取り付けました。
大げさなものではありません。近くのホームセンターで買ってきた三方クーラー
という簡易スプリンクラー(画像)。


朝夕2回、約30分程度、散水栓を開けるだけで”水撒き”完了です。なにしろ
2台しかないために多少の「使い回 し」はやります(笑)。
これで、庭木の水やりの悩みは解消 しました。

ところが、また別の悩みが・・・・
水道のメーターがうなぎのぼりに上がっていきます。
水道料金がヤバイです。

水道料金で苦い経験があります。
我が家の庭に人工滝があり、といえば格好が良くきこえますが、
落差1メートル程の世界一小さな滝です。バルブの開閉だけでチョロ
チョロと水が出たり止ったり。お粗末な滝です。

あるとき、たまたま来客があり、”庭の滝をご覧になりますか?”
てな調子で、ええ格好したワケ。
客にはわからないように、バルブの栓を開けました。
ところが、その5日後になって、バルブの栓を閉め忘れてたのに気付きました。
遅かりし由良之助です。
案の定、翌月には10万チョイの水道料金が請求されました。
”ええ格好”の代償です。


すぐに、最寄の水道局に直訴しました。

「支払いは分割 にしてよ!」



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