Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

「歌舞伎検定」受検奮闘記

2008-11-29 | 演劇
     

11月24日(月、休)、第1回松竹歌舞伎検定が実施され、受検してきました。
試験場は、明治大学和泉キャンパス。初回となる今回は、4級のみの実施。

試験開始の2時間ほど前に京王線の明大前に到着。さすがは学生街だけに、ドトールコーヒー、スターバックス、マック、吉野家、ガストなどのお店が揃い踏み。しかも、どのお店も受験者で超満員。でも歌舞伎検定の受検者ではありません。
同じキャンバスで、関東運輸主催の「個人タクシー試験」があり、その殆どが運転手さん(←3年間はタクシー会社に勤務していなければ受験資格がないそうです)テキストや過去の出題問題集に皆さん首っ引き。
そりゃ大変です。この試験に”生活”がかかっているのですから。みなさん”必死のパッチ”です。

そんな中でちらほらと歌舞伎検定の受検者。言ってみれば、こちらは”お遊び”みたいなもの(笑)。

歌舞伎検定の受検者は総勢1,870名、欠席者は0名。ちなみに最年少の受検者は11歳で、最高齢は94歳でした。地域別では、北は札幌、南は宮崎。かなり遠方からの受検者もあったようです(主催・松竹調べ)。

さて検定問題ですが、4級にしては難問が多かったです。たとえば、歌舞伎座の座席表を問うたり、歌舞伎役者さんの家紋を問うたり(←自分のうちの家紋もシラナイ!!)以前このブログに書いた野田秀樹さんのことも出題されていました(←これはアタリ)。
つまり歌舞伎の入門書や検定テキストで勉強していても絶対ダメです。実際に歌舞伎の舞台を何回も観ていないと解けない問題が多いのです。それも関西の劇場ではなく、歌舞伎の殿堂といわれている、歌舞伎座で!!
 試験会場の各受検者の机上に「松竹歌舞伎検定 受検者の皆様へ」のハガキが置かれており、見てみると歌舞伎座12月公演の特別割引の優待券でした(笑)。

それにしても「これが歌舞伎検定なの?」という問題がありました。
みなさんも一問だけ試してみてください。

 問1. 平安後期の人物で「無官の太夫(たゆう)」と呼ばれたのは誰?   

    (1)平敦盛 (2)源為朝 (3)平宗盛 (4)源義平

正解は次回のブログで発表します。
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赤坂の夜は更けて・・・・

2008-11-28 | ホテルライフ
                          
                        
                        



あと三日で師走です。
師走といえばクリスマスがやってきます(←知ってるから!)。

画像は、グランドプリンスホテル赤坂のクリスマスツリーのイルミネーションです。弁慶橋から撮りました。
11月のはじめに、小学生300人ほどを動員して点灯式が行われました。
ひとりで三部屋の点灯をした生徒もいたようです。

話は少しそれますが、かつて弁慶橋の近くに小料理屋『清水』という日本料理店がありました。山崎豊子さんの小説『華麗なる一族』にも登場します。

「その夜、主計局次長の美馬は、いつもより少し早目に大蔵省を退庁した。二丁程、溜池の方へ歩いてから、タクシーを拾い、弁慶橋の小料理屋『染八』に向った」

小説の『染八』は、『清水』のことです。
その頃の『清水』は、弁慶橋のすぐ近くに一軒家を構えていました。
現在は、このグランドプリンスホテル赤坂の敷地内に、落ち着いた佇まいを今もとどめています。

古い小説から引用するよりも、麻生首相が夜毎お通いになる”お食事処”といったほうが分かりやすいかもしれません(笑)。

ところで、ワタクシがいつも(←たまに浮気しますが)利用しているホテルは、グランドプリンスホテル赤坂の向かいにあるホテルニューオータニです。

何より最大の利点は、地下鉄の赤坂見附と永田町の駅まで徒歩2分の立地条件です。さらにJR中央線の「四ツ谷」駅まで徒歩5分程度(←JRと地下鉄の四ツ谷だけが、どうして”ッ”が入るのか?どなたか教えてください!!)。

元サッカー選手の中西哲生さん(スポーツジャナリスト)がニューオータニで一ヶ月長期滞在したそうです。その時の印象を引用させていただきます。

「ニューオータニにした理由がひとつある。それは「ガーデンラウンジ」というカフェがあるからだ。(中略)大きさは幅50メートルくらいあると思う。天井もすごく高くて、8メートルくらいある。そして窓側は床から天井まで全面ガラス張りなのだ。そのガラスの向こうには、まさかそこが東京のど真ん中とは思えないような、手入れの行き届いた素晴らしい日本庭園が広がっている。日当たりが良くて、そのカフエの窓際にいると時間の経過を忘れる。心が安らぐ。昼過ぎから夕方まで、そのカフエでパソコンのキーを打つのが、僕にとって最高の時間なのだ。

来年もいろんなモノが買えるよう、がんばります!!」                           
                 
                『不安定な人生を選ぶこと』より

わたしもニューオータニの「ガーデンラウンジ」がお気に入りなんです。
理由は、窓際の2席だけが喫煙できるからです。
いつだったか、女優の淡路恵子さんにお会いしたのも、この席です。(←淡路さん、3分間にマルポロ5本もお喫いになりました!!)

「銀座の風月堂でさ、浅丘ルリちゃんとお茶飲んだの・・・あそこ全席禁煙じゃない!!なのにさ、ボーイさんがルリちゃんの前にそっと灰皿を置くのよ!!女優もあれくらいの女優にならなきゃね。ハア、ハア、ハア、ハア・・・・・」

「ガーデンラウンジ」の窓際2席も、ついに禁煙になりました。これで全席禁煙です。

それ以降、近くの「赤坂エクセルホテル東急(←旧赤坂東急ホテル)」の3階にある赤坂スクエアダイニングのテラスコーナーを利用しております。外堀通りに面し、待ち合わせには恰好だし、私にとってはタバコが喫える好適の場所です。
それと、ここのコーヒー結構いけますよ。コーヒーをのんで、ゆっくりとタバコをふかしてから、ニューオータニへトンボ帰りです。一日に3往復することもございます(笑)。
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やっと紅葉が色づきました

2008-11-10 | 本日の○○


                    


色づきましたと言っても八分程度でしょうか・・・。
今年は例年にくらべて紅葉するのが遅いです。近隣に高層マンションが建ったためか、でも我が家の庭の向えは空き地ですから、結構一日の日照時間が長いのですが。

もみじの葉がなんのために色づくのか?未だにわからないようです。


昼夜の気温の差が大きい。

夏が暑く日照時間が長い。

夏に充分な雨が降る。

湿度が少なく乾燥している。

紅葉の名所には、不思議と以上の条件を満たしているようです。

葉の赤色は色素「アントシアン」に由来するとも言われています。
「アントシアン」は、春から夏にかけて葉には存在せず、紅葉に蓄積したブドウ糖や蔗糖と、紫外線の影響で発生するそうです。

ムズカシイことはともかく、庭の紅葉を眺めながら、お抹茶でも一服いかがですか?虎屋の羊羹もございます。

ご来宅をお待ちしております。


【画像更新しました】
記事冒頭の紅葉の画像を更新しました。
大勢のご来宅があり、紅葉を見て頂き誠にありがとうございました。
この欄で、お礼申しあげます。


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素敵な色のグラデーション    薩摩切子

2008-11-07 | 本日の○○
                  


今月5日がワタクシの誕生日だったんです。プレゼントにさる人から「薩摩切子」をいただきました。以前から欲しかったのですが、なにしろ高価で手が出ません。せいぜいウインドショッピングが関の山です(笑)。

まずは画像をゆっくりとご覧ください!

「薩摩切子」を見るときは色の境目に注意してください。
にじんでいるのがお分かりでしょうか?これは「ぼかし」と呼ばれています。

「色のぼかしは薩摩の宝!!」

切子鑑賞のツボといえましょう。
薩摩切子だけに見られる微妙なグラデーション。その技術を持っていたのは薩摩藩だけでした。
薩摩藩主・島津斉彬によって始められ、大名への贈り物に用いられたり、篤姫の嫁入りの品ともなったそうです。

ぼくがよく見ていたテレビドラマ『スローダンス』にも薩摩切子が登場します。
一流銀行をあっさり辞めて麻布あたりのビル地下でバーを開店する英介(藤木直人)と、その恋人になりすました実乃(広末涼子)が、お店で使う「薩摩切子」をもとめて鹿児島へ旅立つストーリーでした。

誕生日の夜、これも頂きものなんですが熊本産の吟造酒「美少年」<画像>。いただいた切子グラスでちびりちびりとやりました。

一人だけのバースデーパーティーです(笑)。                                            
                                            



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それから、そして、だから、     接続詞の効用

2008-11-01 | 本日の○○
               

                


秋の夜長に読書!とはいうけれど、本を読み出すとすぐに眠くなっちゃうんです(笑)。

でも、石黒圭著『文章は接続詞で決まる』(文春新書)は、コ ミックや小説よりも面白い本でした。普段なんとなく使っている接続詞ですが、接続詞って、こんなにあるのかとオドロキです。そして、接続詞には不思議な力があることを知りました。

たとえば、接続詞がタイトルになっているものをご存知でしょうか?

まず、夏目漱石の『それから』。有名な小説ですが、べつに読んでなくても題名そのものに惹かれるものを感じますよね。

つぎに、前川清さんが歌った『そして、神戸』。タイトルをみただけで、聴いてみようという気になります。
ほかに、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』があります。

また、カラダ・バランス飲料というキャッチコピーで知られるサントリーの清涼飲料水『DAKARA』。これは機能性飲料なので、”からだ”によい飲み物”だから”『DAKARA』だと思います。このシャレわかりますか?

最後に、谷川俊太郎の『そして』という詩。
      
       なんといふ恩寵
       人は
       死ねる

       そして という
       接続詞だけを
       残して

接続詞「そして」が、心憎いほど余韻をもたらしてますよね。これも接続詞「そして」の力なんです。

たかが「接続詞」、されど「接続詞」です。



       



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