Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

私の好きなティールーム (11) 昭和レトロな純喫茶「ケンジントン」  ―姫路・大手前ー

2016-07-26 | 喫茶店めぐり

 

「 ケンジントン」の珈琲はとにかくおいしい。

濃くてまろやかな珈琲は一日に何度飲んでもおいしい。

サイフォンの並ぶカウンターで、自家焙煎の珈琲を供してくれる。

コーヒーカップもまた、老舗コーヒー店によくあるロゴの入った白いカップではなく、

マイセンこそないが、口が切れそうな薄い飲み口のブランドカップがその都度変わるのがよい。

さらに言えば、全席喫煙可が私のような愛煙家には有り難い。

カウンター席が5席あるが、いつも常連客が占めている。

たまに空席があるときは、きまって「予約席」のプレートが置かれていたり。

奥にはソファー席があり30年変わらないインテリアの揃ったアンティーク調の感じ。

女子会には恰好の空間かも。

そういえば、私の息子の嫁(姫路出身)も高校時代、学校帰りはいつもここでたむろしていたとか。

創立は1979年。”何も変わらずあの喫茶店がまだ残っていた”ということになる。

JR姫路駅から徒歩1分。大手前通りを挟んで山陽百貨店の向え側。

レンガ作りの外装。地下にもぐると、薄暗く、まるで シェクスピア劇のセットのようだ。

 。

 

 

さてモーニングメニューは、トースト、ホットケーキ、サンドイッチの3種類。

画像のように、各々にゆで卵、パイナップル、バナナ(1本分)、この時期だとスイカが大皿に盛られていてちょー豪華。

 

   

 

ただし、モーニングは午後1時まで。

それ以降だと、珈琲を注文すると、お茶受けがじつに豪華。

餡入りのお餅にババロア(画像・右)。

ランチメニューには、ミニサラダ付自家製ビーフカレー、丁寧な作りのローストビーフサンドイッチ(画像・左)等々。

 

 

 

 

昼間はカフエだが、夜はパブ、バア、イタリアンレストランになる。

 

 

「食べログ」のコメントだと、この店の接客態度がすこぶる評判がわるい。

たいてい化粧のかなり濃い無愛想なオバサンひとりが接客している。(マスターはいい人なのだが)

木曜日がアナですよ。

というのは、姫路駅前の「マツキヨ」の前で路上ライブやってる若者が交代で接客してくれる。

私はなるべく木曜日に行くことにしている(笑)。

 

時代に流されず、これからもずっと、愛すべき「ケンジントン風」が貫かれることを願いたい。 

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わたしの好きなティールーム ⑩  パンケーキの超おいしい店  ―神戸・元町「ANGIE」-

2013-04-19 | 喫茶店めぐり

 

 
このところちょっとした”パンケーキ”ブームですよね。

よくご家庭でつくるフレンチトーストだって”パンケーキ”の一種です。

そのパンケーキ専門店が元町中華街のはずれにあるときいて行って来ました。

いつもお店の外は大行列ができていると話にはきいていました。

ウワサ通り平日なのに大行列。そのほとんどがAKB48風の女の子ばかり。

「アタマがオカシイんじゃない?」とおもわれるくらいド派手な服装で出かけたのですが、100%の違和感!!

開き直って待つこと40分!!


「ANNGIE」のイチオシのパンケーキだというマカダミアナッツ パンケーキ(←画像)をオーダーしました。

自家製のバターミルクを使った生地で鉄板で焼くんですね。

待つこと40分。完全禁煙。店内に新聞、週刊紙なし。(←フツウ「クロワッサン」くらい置いてあるものですが・・・・)。

地獄のような40分でした。

 

 
「ANGIE」の店内はとっても狭いんです。

まあ一口でいえば、マザームーン系って感じのお店です。

白いタイルが、カウンターや壁に埋め込まれて、白を基調にしたカントリー風のインテリア。

パンケーキカフエというよりもイタリアのアルルで見かけた小さな雑貨屋さんという感じでした。

ところで注文した品は、3枚重なったパンケーキの上に、たっぷりのマカダミアナッツのソースが!

ふわふわとろとろで、この甘さが美味しい。

シロップも自家製という。

お皿がデカイせいか、見た目はボリューミーですが、ふわふわで軽いのでほとんどの客が完食だとか。

 

 


左の画像は、ブレーン パンケーキ。3枚重ねで、なんだかホットケーキみたい。

右の画像は、塩キャラメルとバナナ パンケーキです。

女性に人気の高いメニュー。

キャラメルソースはほろ苦く、たまに感じる塩気。

しかもバナナやパンケーキの甘さを丸ごと味わうことのできる一品です。

それに冷たいバニラアイスとの相性が抜群でした。

 

 

 

壁の黒板に書かれたメニューもインテリアの一翼なのでしょうか・・・・・。
 

 


並べられたボトルは輸入物のスパイスばかり。

さすがみなと町・・・・神戸らしさを感じました。

お店のスタッフも女性ばかり。お客も女性ばっか。

リピーターも多いとか。

 

 


神戸・南京町の外れとはいえ、路地のまた裏道を通って・・・・・・

女性の好きそうな、おしゃれなふわふわパンケーキ。

まだ開業して真新しいですが、ちょっぴり可愛いカフエでした。

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わたしの好きなティールーム⑨    コーヒーラウンジ「天の川」  ―琴平グランドホテル・花の抄―

2012-04-28 | 喫茶店めぐり


旅に出ると、きまって探すお店がある。
まず美味しいコーヒーを喫ませてくれる喫茶店。つぎに古本屋、そして骨董屋さんである。
ちかごろはコンビニだけは、どこにでもあるが、カフエだの、その町の匂いのする古本屋や骨董屋はほとんど見かけない。

つい先日、桜のころ。
こんぴら歌舞伎を見るために泊まったホテルにお気に入りのコーヒーラウンジ「天の川」があった。

そのお宿は、こんぴら22段目。山の中腹にあった。すぐ近くに金丸座がある。

 


桜色を基調にした落ち着いた色合いのコーヒーラウンジ。
ホテルのチェックイン時には、ここでお抹茶とお菓子でおもてなし。

なにぶんホテルのフロントラウンジなので、チェックイン・アウト時には混みあう。
その時間帯を外せば、ゆったりとくつろげる。

 


平日の昼下がり。

庭園に面した席で、ひとりゆっくりとコーヒータイム。

コーヒーは炭焼きコーヒーと称するブレンドの一辺倒。600円(税込)の銀座料金。

さほど広くない庭園だが、この季節になると水のながれがヤケに恋しい。

もうすぐこの庭に”蛍”が舞うとホテルのメイドが教えてくれた。 

 




四国こんぴらの夜は早い。
どの店も夕方5時には店を閉める。
劇作家の三谷幸喜さんが『ありふれた生活』の中で、こんぴら歌舞伎を見に行った時のことを書いていた。

夜はどこかの食堂で食事をしたいと思っていたらしいが、どの店も閉まっている。
軒並み連ねたうどん屋もラーメン屋も。温泉町には珍しい光景だと。
三谷さんは結局自販で缶コーヒーとホテルの売店で残り物の菓子パンだけがその日の夕食だったとか。

ところでラウンジ「天の川」は夕方5時からは、ナイトラウンジに変貌する。
ピアノの生演奏などがあるそうだ。
もちろん世界各地のビール、ウイスキー、ワインも揃えているとか。
こんぴらの夜の”穴場”がこのホテルにある。

その夜は寝つかれず、ホテルの下駄を借りて、いつもの例で浴衣がけで夜の町へ出かけた。
琴平の駅前近くでBar「志のぶ」という安っぽいネオンを見かけた。
そのBarは営業しているようだった。
うさんくさいスナックのようだったが、思い切って店のドアを開けた。
厚化粧をしたマダムらしい女がいきなり私に云った。

「兄さん タバコ1本くんない?」 

 

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私の好きなティールーム ⑧   ジャズとコーヒーが絶妙にマッチ!!  ー 表参道「月光茶房」-

2012-02-03 | 喫茶店めぐり

                             

  昨夜の新年会のためにひさびさの上京でした。

  あくる日はこれまた久しぶりに表参道散策としゃれ込んだ。

  この日の東京は北風がビュービュー。それでも週末昼下がりのせいか若い男女でいっぱい。

  表参道ヒルズの「ハンナリ」でワンちゃんの冬セーターを2着買った。

  買い物したあと、かねてから行ってみたい喫茶店を探した。

  その店「月光茶房」は表参道を徒歩10分ほどしたところにひっそりと佇んでいる。

  キラー通りを入ったとても静かな住宅街のビルの地下にある。

  地下だけれど、よくある通りから階段を下りていくと、お店の入り口。

  通りからの採光が入り、店内は意外と明るい。 

 

                                            


店内はダウンライトの薄暗い照明のもとに奥へと続くL字型のカウンターのみ。

厨房の壁はコンクリートの打ちっぱなしで、奥の壁は落ち着いたえんじ色。

ゆったりとした表参道らしいモダンな感じのお店です。

古き佳きジャズ喫茶をおもわせるような、とてもいい雰囲気でコーヒー一杯で何時間もねばられます。

 


窓側のオーディオルームからはマスターがセレクトのジャズが流れる。

マスターはECM Records世界初コンプリート・ディスク・ガイドの執筆にも参加されているとか。

マスターのごの選曲はモダンジャズというより、キース・ジャレットのようなメロディーが美しい曲が多い。

店内の雰囲気にもECMのジャケットのような美しさと洗練さを感じ取れるのです。

 


「初めて行く珈琲屋では、かならずブレンドを頼みなさい!!」

なぜならブレンドにはその店の特徴が出ているから、とはよく言われる。

マンデリンをベースにしたブレンドコーヒーが600円。

酸味が少なく、芳香な香りと奥行のあるコーヒーの苦味。そして濃厚なコク。

ドリップ用のやかんから、丁寧に一滴ずつコーヒーをドリップです。

あたりまえのことかもしれませんが、プロの淹れる コーヒーはやっぱり違いますね

 

 


この日はオレンジのシフォンケーキ。

季節に合わせた風味の自家製のケーキ。

ホイップ・クリームを添えていただきます。

 


時間がたっぷりあったので、ついでアイスティを注文しました。

紅茶は、収穫シーズンごとにティージュの森 国安氏が厳選した茶葉のみを使用しているという。 

 

 


画像/右で見られるように、店内に流れれているジャズのほとんどはLPレコードなんですね。

改めてアナログのよさに惚れ惚れしちゃいました。

東京から帰ってさっそく、私の数少ないジャズのLPレコードを聴いてみた。

ことにサックスの音色は最高!!

「月光茶房」はアナログのよさを開眼させてくれた茶房でもありました。

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わたしの好きなティルーム ⑦      =トアーロードCafe"Borsi”=

2011-12-22 | 喫茶店めぐり

 


よく行くサテンのなかでも、今回はちょっと風変りな喫茶店。

神戸元町大丸東玄関の北側にある「Borsi」というお店です。

1階はヒロシキのテイクアウト店。2階がCafeなんです。

3階はノンブランドから有名ブランドまで統一感ゼロのアウトレット店というわけ。

 


2階のカフエでは神戸大丸の北向いとあって、窓越しから人通りがみわたせます。

一杯のコーヒーをのみながら”人の動き”をながめるのが大好きな私。

 


Cafe「ラデユレ」から見た銀座四丁目の交差点

 

”人の動き”といえば、銀座三越の2階にある喫茶室「ラデュレ」

大きなガラス窓越しには銀座四丁目の交差点。人の行き来を眺められるのはここが日本一。

ただしいつ行っても窓際席は満席。コーヒーと人気のマロンを注文すれば3000円はお覚悟。

おまけに写真撮影は禁止されてます。
 

このお店の窓際席も、人の行き来をながめられます。

 


神戸大丸前の時計台がクリスマスツリーに早変わり。

昼時で、まだ人通りは少ないほう。

3時すぎにでもなれば買い物客でごったがえします。

とはいえ、銀座4丁目の交差点の人通リにはおよびません。



窓際の席はわたしの指定席。ただし4席しかありません。

チョコマロン、ナッティーテラなど女の子が好きそうなオリジナルドリンクがいっぱい。

「ボルシイ」の一押しメニューはやはり神戸名物のヒロシキ。

ヒロシキは、もともと神戸に移住したロシア人によって、日本に初上陸したそうですよ。

 


ベイクドレアチーズケーキ

クリームチーズとサワークリームの2種類のチーズを使用したあっさりめ。

でも濃厚な味わいのチーズケーキでした。

さっぱりしたアイスクリームがベリーソースにぴったりの相性でしたよ。

この日はコーヒーとベイクドレアチーズケーキのドリンクセットで980円。

というわけでばっちり1時間ねばりました。

 

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「Borsi」

神戸市中央区三宮町3-1-2

営業時間 11:30~19:30

ランチタイム 11:30~15:00

定休日   なし  (予約可)

 

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