「 ケンジントン」の珈琲はとにかくおいしい。
濃くてまろやかな珈琲は一日に何度飲んでもおいしい。
サイフォンの並ぶカウンターで、自家焙煎の珈琲を供してくれる。
コーヒーカップもまた、老舗コーヒー店によくあるロゴの入った白いカップではなく、
マイセンこそないが、口が切れそうな薄い飲み口のブランドカップがその都度変わるのがよい。
さらに言えば、全席喫煙可が私のような愛煙家には有り難い。
カウンター席が5席あるが、いつも常連客が占めている。
たまに空席があるときは、きまって「予約席」のプレートが置かれていたり。
奥にはソファー席があり30年変わらないインテリアの揃ったアンティーク調の感じ。
女子会には恰好の空間かも。
そういえば、私の息子の嫁(姫路出身)も高校時代、学校帰りはいつもここでたむろしていたとか。
創立は1979年。”何も変わらずあの喫茶店がまだ残っていた”ということになる。
JR姫路駅から徒歩1分。大手前通りを挟んで山陽百貨店の向え側。
レンガ作りの外装。地下にもぐると、薄暗く、まるで シェクスピア劇のセットのようだ。
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さてモーニングメニューは、トースト、ホットケーキ、サンドイッチの3種類。
画像のように、各々にゆで卵、パイナップル、バナナ(1本分)、この時期だとスイカが大皿に盛られていてちょー豪華。
ただし、モーニングは午後1時まで。
それ以降だと、珈琲を注文すると、お茶受けがじつに豪華。
餡入りのお餅にババロア(画像・右)。
ランチメニューには、ミニサラダ付自家製ビーフカレー、丁寧な作りのローストビーフサンドイッチ(画像・左)等々。
昼間はカフエだが、夜はパブ、バア、イタリアンレストランになる。
「食べログ」のコメントだと、この店の接客態度がすこぶる評判がわるい。
たいてい化粧のかなり濃い無愛想なオバサンひとりが接客している。(マスターはいい人なのだが)
木曜日がアナですよ。
というのは、姫路駅前の「マツキヨ」の前で路上ライブやってる若者が交代で接客してくれる。
私はなるべく木曜日に行くことにしている(笑)。
時代に流されず、これからもずっと、愛すべき「ケンジントン風」が貫かれることを願いたい。