Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

ロックやポップスより、スムース・ジャズでしょう

2009-02-09 | ジャズ
               


今いちばん売れてます!!  
それは『スムース・ジャズ』のCDです。

”スムース・ジャズ”とは、もとは1980年代にアメリカのラジオ局が使い始めたフュージョンのスタイルの1つ。
つまりフュージョンとか、ポップ・ジャズの流れから派生したスタイルなのだそうです。

なんたって聴き心地が良いから、ラジオやテレビのBGMとしても多用されています。
日本でも4年前から輸入盤がクチコミだけで話題になり、あるCDショップでは「売れない日は無い」といわれ、ジャズ・チャートの年間売り上げのトップに居座りました。


正直にいって”スムース・ジャズ”という言葉すら知りませんでした。
それが、つい先日のこと。
日頃からお世話になっている山野楽器・銀座本店のジャズフロアー(←3階にあります)のF君から、このジャンルの貴重なCDを送っていただいたんです。

それはMichael Gheganというサックス・プレイヤーの作品(画像)で10曲が収録されています。
「モダンジャズとは全く異なる雰囲気の音楽で、日本では手に入らない一枚です」
と云うことらしい。

「HE SAID,SHE SAID」、「PARIS METRO A,M」とかナンバーを見ただけでワクワクしちゃうワタクシ好みのタイトル。

8曲目の「IF FORTUNE LIED」のごときは、往年の映画音楽を彷彿させる抒情溢れる旋律。サックスがしびれます。
ただ、フユージョンに比べてアドリブパートが少なく、ワン・コードで演奏されているというのがワタクシの感想です。

どの曲もBARなどで流れていそうな耳馴染みの音楽。
POPSやROCKに飽きて、もっと”自分にしっくりくる音”を聴きたい大人のための音楽。それが”スムース・ジャズ”だと思うんです。


何事にもすぐにハマっちゃうワタクシ。

しばらくは”スムース・ジャズ”にハマっちゃいそうです。


ついでながら山野楽器のF君にCDをいただいたお礼を申し上げたい。
ありがとうございます。



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眠れぬ夜のあなたに・・・・・  スタン・ゲッツのアルバム

2008-10-05 | ジャズ
               


秋の夜長をいかがお過ごしでしょうか?

メールもよこさない、でも死ぬほど好きな人のことを、ひたすら想いつづけて・・・眠れない夜ではないでしょうか?

そんなあなたに、とっておきのアルバムをご紹介します。

スタン・ゲッツのアルバム『スウィート・レイン』です。

音が流れてきた瞬間に感じる「いいなぁ」と吐息がもれるのがゲッツのサックス。
ソニー・ロリンズやジョン・コクトレーンもたしかにいいけど、ゲッツの針の穴より小さい隙間から滑りこんでくるようなサックスの音色は超一級品。
すくなくともサックスではスタン・ゲッツの右に出るものはいないでしょう。

それとチック・コリア(当時25歳)のピアノが素晴らしく、なによりもアルバム2曲目の≪オ・グランジ・アモール≫がオススメです。
まず2曲目から聴いてください!
ゲッツのとろけるようなサックス。次にくるメロディーの水しぶき。チックのピアノソロを受けて出るゲッツのテンポを速めた爽快な演奏。
それでいて、そこはかとした哀感が心に残ります。

これは、秋の夜長にお届けする、ささやかな私からのメールです。




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チェット・ベイカ一のアルバム

2008-06-10 | ジャズ
最近購ったCDのなかで「チェット・ベイカ一・シングス」が格別でした。

ご存知の方も多いと思うが、50年初頭、一躍西海岸の人気者トランペッターとな

ったチェット・ベイカ一は70年代に入るとヨーロッパのさまざまなレ一ベルへ数

多くのアルバムを吹き込むなど、ミュ一ジシャンとして名声を上げたのですが、

麻薬との縁が切れずオランダで悲劇的な最期を遂げています。


ジャケットの写真を見ると、往年のジェ一ムズ・ディーンを思わせる、デリケ一トで

イケメンだが、どこか翳りをもつ容姿。男性でも女性でもない、あの中性的な声質

で、語りかけるような囁き声に、なんともいえない哀愁の響きがあります。

これがパラ一ドになると彼の真価を見せてくれます。

そういう意味で、アルバム13曲目の「アイ・フォール・イン・ラヴ─」は極め

付けといえるでしょう。


みなさんも深夜、ワインでも飲みながら聴いてみてください。

心地よい陶酔のひとときに浸れること請け合いです。



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