以前、職場の人間関係というか部下への対応に悩ましいことがある、というようなことを記したことがある。
情況はさほど変わったり、改善してはいないのだが、慣れたというか、深く考えないようにしているとか、
ま、そっち方面に関しては、あれこれとあるけれど、なんとなく過ぎていっているという日々。
そうした悩ましさや対人関係をどうしたらええか、の手探りの助けにでもなれば、といろんな本を読み漁ってきた。
香川リカ、斉藤茂太、曽野綾子、大平 健、西田昌規「病んだ部下との付き合い方」、河合隼雄・・・・・・・・
結局のところ、ある程度は参考にはなっても、最後は実際に自分が相手のことを見て、
その場その場で対応して解決してかないかん、というのがたどりついた本質、、、
読めば読むほど、実例なんかが紹介されていると、その実例を読むと、気分が落ち込んだりして、
なんのために読んどるんか、訳分からんようになったりして・・・・・、
そうした気分の中で、藤沢周平の人情モノの時代小説なんぞを読むと、心がささーーっと浄化されるような
一番最近読んだ本で、読んでいるうちに気付いたら落涙していたという稀有な小説に高田郁(たかたかおる)の「あい―永遠に在り」がある。
本を奨めるのは非常に難しいことだ、というのは大先輩からの受け売りであるが、この本は是非読んでみてもらいたい。
実在した「関寛斎」とその妻「あい」の慈愛に満ちた姿、その夫婦に関わる人たちのこれまた純粋な人間愛に、
気がつけば思わず涙がしたたっていた。
「そうなんよね~、今は喰うに困るんじゃないんじゃから、真面目に真っ当に生きたらええんじゃのう」と素直に思えた読後感、
さ~て、それがいつまで持続するのやら・・・・・
前回の「美しい」と思った景色の写真を再掲 見た感じになるように色合いを補正してみた。
ねこまる様:なんとなくですが、わたしらの世代って、そういう幸福感覚を持ってたり、サービス精神旺盛だったり、
なようなキャラが多い感じがしております。
それはそれで、苦労も多かったり思い悩むこもあったりするかもしれませんが、それを楽しんだり、
あまり突き詰めてネガティブには考えんかったり、、ま、そういう人生なのでしょうかね。