早いもので母親の一周忌を営んだ。
コロナ禍は多少小康的とはいえまだまだ油断はできないので、親戚も数人来てもらってけど、
昔のように宴会とかはない。
息子も一人で来てくれた。
法事終わって自宅に帰り、団らんの最中、
息子が「じゃじゃ~ん」と言ってケースからおもむろに取り出したドローン。
私「ほ~~~」と言ってドローンを手に取り「けっこう重たいもんじゃな、これがあの羽で飛ぶん?」
実際、けっこうズシリ感があるのだ。
ドローンを見た母(妻)は
「どしたん、それ」「それ、どうするん?」「なんか役にたつん?」「いくらしたん?」
息子「女の人って、どうしてそういうこと言うん?」「うちでも同じこと言われたわ」
母「だって、そう思ったんじゃけ」
母子の会話を聞ながら内心笑いを噛み殺す。
息子はロボット機械を設計製作する技術者である。
こういうものに興味を持って当然だろうし、今直ちに実利的な役に立つかどうかわからんが、
使うてるうちに何かしら実利的に役立つ使い方やビジネスにつながることが発想されるかもしれん。
と私でさえ思う。
が、女性は、否、少なくとも母(妻)は今すぐ何かしらの役にたつことに最大の関心を持っとるようだ。
私も小学生の頃、プラモデル作りに熱中した。
中学生では、電気工作に興味を持ってキットのラジオ作りやステレオアンプを作ったりした。
当時、ラジコンというのは高価で子供が手を出せる代物ではなかった。
聞きかじりだけど、操縦も難しそうだったし、操縦失敗を想像するに迂闊にねだれるもんでもなかった。
ところが今はどうだ。
安いもんだと子供の小遣いでも買えるドローンもある。
世の父親でモノに覚えのある人ならばいっしょに操縦を楽しむことだろう。
一方で、母親は「どこが楽しいのか」と醒めた目で見る人もいるかもしれない。
NHKのBSでやってる「魔改造の夜」というちとマニアックな番組がけっこう面白い。
録画していて息子が帰省した際に一緒に観ることもある。
妻も一緒に観ていて、番組のコンセプトらしきものに「それが何の役に立つん?」てなことは言わず、
大失敗した時など一緒に大笑いしている。
妻も、すぐには役に立たなさそうなものを冷ややかに見ているわけではなさそうではある。
ただ、男の子って、そういうトコあるんだよな~~ってトコ分かって欲しいの~~。
残念ながら、ドローンの写真撮るん忘れてもうた。