土曜日は風もなくええ天気で過ごしやすかったのに、日曜日は一転して風強く雨も時に激しく本降り。
芸術系のことで何か一つでも得意があったらな~と思い続けているが、たいしてモノになるものなく、
「ゲージツ」には知識は疎いし、鑑賞眼や審美眼を持っとる訳でもなく、増してや語れる何ものもない。
が、興味は多少ある。
鳥取にいても、都会ほどじゃないにしても芸術文化を楽しめる機会はある。
去年のクリスマス時期、バレエ「くるみ割り人形」の上演を観た。
バレエといえば、両足つま先立ちで演じ続けるってようなイメージしか持ち合わせておらず、
身の程知らずとも思ったけど、演目と音楽がとても親しみやすかったのもあるし、割と楽しめた。
そして、今年はオペラの上演が続けてあった。
「ドン・ジョヴァンニ」と「フィガロの結婚」
いずれも原語での上演で、日本語字幕が映し出されるので台詞は理解できるようにしてある。
モーツァルトの書いたものなので、人間くさいというか、当時も今も人間の性(サガ)は変わらない。
限られた舞台スペースのなかで、映画やドラマのように大群衆を登場させることもないので、
歌舞伎にも似た様式表現なのかなと、舞台上の人物に観る者の目を惹き付けるものなんかな、
などと見てて思った。
それにしても、地声でホールじゅうに声を届かせるオペラ歌手ってすごいもんだと感心。
そして、これを逃したらこの先に聴く機会はないかもしれない「フジコ・ヘミング」のソロコンサート
東京や大阪といった都会にいれば、あるいは、遠く出かけりゃ聞けるかもしれんけどね。
それが、鳥取で聞けるなんて・・・
ただ、風邪を召されてて、本調子ではなかったのだろうと感じられるトコはあったけど、
齢89、正に”魂の”と言っていい演奏だった。
畑仕事や東屋プロジェクトを中断してでも、親しめる時を逃すと次はないのだ。
この歳だからね。