旧暦でいう季節の分かれ目が節分で、その翌日が次の季節が立つということで「立春」
子供の頃「歳時記」といった言い習わしを耳にすることはあってもその意味を考えることもなく過ごしてきた。
こじんまりと野菜作りを始めてみて、昔からの言い伝えには先人の知恵と経験が詰め込まれていることに理解が及ぶようになった。
春からの野菜作りは、種まきや苗の植え付けに備えて立春から畑を耕し始めることをいうのだと分かる。
そして、春の彼岸までに種蒔きや苗植えを終えれば、それからの気候によって野菜たちは育っていく。
というようなことが「ときをためる暮らし」つばた英子・つばたしゅういちさんのききがたり本(文春文庫)に書かれてあった。
1928生まれの英子さん、1925生まれのしゅういちさんご夫婦が野菜作りや果実でほとんど自給自足の生活をされている様を語った本だ。
在宅してて見れるときには「ポツンと一軒家」というテレビ番組をよく見ている。
ざっくり言うと、山奥で隣近所と隔絶された一軒家で暮らしている人を訪ねていく番組である。
大概が高齢の方が多いが、たまに50代の住人の方もいたりする。
都会や街中暮らしと比べると不便さや不自由なことも多かろうが、皆さんがそこでの生活に満足されている。
家の周りの山からは沢山の恵みが得られ、自然豊かな生活環境はストレスもなく穏やかに暮らされている。
希望や欲もあるかもしれないが、それを言えばキリがないことは、都会や街中暮らしでも同じだろう。
むしろ、便利さに慣れて更に求めることができそうだと勘違いする環境のほうが欲は深くなるかもしれない。
つばたさん夫妻やポツンと一軒家に住む人の暮らしをひと言で言えば「足るを知る」生活ということなのだろうと思う。
暦の上では「春」、来週から畑仕事を再開してみよう。
実家の裏、旧河川敷を簡易舗装するという。そこに植わっている水仙を大量に掘り返して持ち帰った。
隣家との境際に防草シートを敷いている。
ちと殺風景なので、ここに植えてみた。
無事に活着してくれればええのだが。
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