木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

最高のプレゼント~シオン君追悼

2011年10月17日 | フェレットの部屋
去る9月12日にフェレットのシオン君を病院に連れて行った。
病名はリンパ腫。
このまえの10月9日に病院に連れて行ったときは危篤と言われた。

僕の誕生日は10月11日。
誕生日気分に水を差しては悪いと思ったのか、シオン君はその後も頑張って、今日10月17日、午後8時35分、永眠。

今日は朝からぐったりしていて、仕事から帰っておそるおそる様子を見ると、頑張ってくれていた。
一旦、夕食を摂って抱きかかえると、しばらくして大きく口を開けた。
まるで、なにかを言いたいかのように。
そして静かに眠るように、息を引き取った。

シオン君が誕生日を過ぎても頑張ってくれたのは、最高の誕生日プレゼントだったと思う。
9月12日に急に容態が悪くなったときは、心の準備がまったく出来てなくて、ただおろおろするだけだった。
それから1カ月。
ある程度、心の準備も出来たし、別れる気持も整った。
そんな中での一日一日は、とても貴重だった。
一時は薬が効いて、これでまったく回復してしまうのではないか、とさえ思った時もあった。

最後まで、ジェントルマンで、トイレも自分で決めたところでしようと踏ん張っていた。
最後まで、食いしん坊でフェレットバイトを離さなかった。
最後まで、洋服ダンスの靴下入れの段が好きだった。
最後まで……。

こんなに悲しいのは久しぶりだ。
死別するのが嫌だから生き物を飼わないという人もいる。
正解かも知れない。
けれど、シオン君がくれた6年間の思い出は、決して色あせない。
それはフェレットを飼った人にしか分からない、宝石のような思い出。

今まだ自分は生きている。
先に死んでいったシオン君にも恥ずかしくない生き方をしたい。

今日は悲しい。
Dr.野村という獣医さんの言葉を胸に明日からも生きていく。

転んでも面白がる動物ですから(死の概念が)あったとしても深刻には考えていないでしょう。
天国に行く途中も遊びまくって、天国でも遊んでいるのでしょうね。それが先天的に気だてがよく楽しいことが好きな、フェレットという動物です。
フェレットに関する100問100答 メディアファクトリー 野村潤一郎


シオンくん、本当に今までありがとう。
心から、感謝と愛をこめて。
星空間に行っても、陽気に遊んで下さい。