木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

鎧の裏側

2008年09月06日 | 江戸の武器
問い:鎧(よろい)の裏側にある筒のようなものは何?  答えは、文中に。



鎧(よろい)というのは、正面から見るだけで、あまり裏側を見たことはないのではないだろうか。
先日、清洲城に行っていて、ふと鎧の裏を見ると、筒のようなものを目にした。写真では少し分かりづらいかも知れないが、中央の黒い棒のように見えるものである。
実は、これは「受筒」という鎧の一部である。
受筒は、何のために存在するのだろうか。
矢を入れるため? 手が届かない。
刀を入れるため? 筒が細すぎて入らない。
受筒は、指物(旗)を入れるものなのである。
旗は敵味方を区別するものであるから、大事な部分である。その旗を入れる受筒も地味ながら、大事な部分であった。

ところで、この清洲城では、有志が集まって、アルミによる鎧を手作りしていると言う。アルミ缶を溶かして、アルミ板を作り、それをコツコツと木型に合わせ、叩いていく。
完成品は、金箔貼、漆塗りのなかなか豪華なもので、アルミには見えない。
ボランティアの参加者募集中ということなので、興味ある方はいかがであろうか。



このような甲冑を作るのに350MLのアルミ缶が400缶必要とのことである。

清洲城HP
清洲甲冑工房の記事

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