木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

名古屋のラーメン

2008年06月04日 | 私的名古屋考
名古屋には、名古屋にしかない食べ物がある。しかし、名古屋の人は、それらが全国区であると思っていることが多く、味噌煮込みも味噌カツも北海道でも九州でも普通に食べられると思っている。普通にそう思っているから、自分たちの食べているものの特殊性に気づかず、風評もしていないので、名古屋の食べ物は人知れず、変わっている。その中で、個人的に一番好きなのは、台湾ラーメンである。確かに名古屋にずっと住んでいると、台湾ラーメンが大阪や東京で滅多に見られないことが不思議にさえ思える。台湾ラーメンは辛口の醤油ラーメンに挽肉が乗っている、というのが基本パターンで、今池の味仙が有名。個人的には、瀬戸線沿線の江楽というラーメン屋さんの台湾ラーメン辛口が好きであるが、これは相当に辛い。一時期、台湾ラーメンと並んでブームになりかけたベトコンラーメンというものもある。これは、新京というラーメン屋さんが始めたもので、ベストコンディションラーメンの略だとか。にんにくをごろごろと入れた濃いめのラーメンは癖になる。だが、台湾ラーメンのようなポピュラリティは獲得できなかったようである。ただし、ベトコンラーメンは大阪や東京でたまに見かけることがある。名古屋の人は、昼にボリュームを求めるので、ラーメンにも量を求める。名古屋での人気店本郷亭もかなりボリュームのあるラーメンに昼はごはんが無料である。そのご飯も自分で自由にとっていいので、多くの人は丼にとって食べている。漬け物もただなので、ラーメンが来る前にサラダでも食べるかのように丼飯を食べる名古屋人の胃袋には脱帽。個人的に、コストパフォーマンスがとれていて、最も好きなのは、ラーメン福である。もやし多めと言うと、これでもか、というくらいの大盛りで登場。とにかく、名古屋の昼は量が多い。

味仙の台湾ラーメン

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