生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

アジのうろこ(5)D領域

2007-04-14 13:35:31 | Weblog
 アジのうろこ(1)で示したうろこの全体像のD領域の写真です。上は通常光,下は偏光を使って撮った写真です。例によって,青い領域ではうろこを構成する高分子鎖が右斜め上に向かって配向しています。下の写真を見ると,青い領域は中心から翼の広がる方向に伸びるようにあります。このことり,タンパク質繊維が翼のような構造の長さ方向に配向して,その方向の強さを強化していることが分かります。今までの結果より,うろこの上下を貫通するように孔があき,そこに体表面から伸びてきたタンパク質が通っているのでうろこは剥がれにくいこと,また翼の長さ方向にはタンパク質繊維が配向しているので,引張りにも強いということができます。
ミクロラボ Π(パイ) 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)