生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

カレイの胸ひれ(6)ひれの先端部(C領域)-偏光

2007-04-27 11:12:09 | Weblog
 カレイのひれの先端部の偏光顕微鏡写真です。クロスニコルの状態に1λの検板が光路に挿入されています。この状態では構成する高分子,タンパク質鎖が画面において水平または垂直な領域では地の色(赤)になります。そこで,画面で垂直な方向に向いているひれ先端部は赤黒く見えています。右斜め上方向にむいているひれの部分は空青色です。長さが1mmくらいの数個の硬い棒状の領域が柔らかい領域で繋がってひれをつくっていることが分かります。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)

カレイの胸ひれ(4)ひれの中央部(B領域)-偏光

2007-04-27 10:39:41 | Weblog
 前回の写真と同じ位置ですが,偏光子と検光子を直交(クロスニコル)した状態で1λの赤色石膏板が光路に挿入されています。空青色の領域では高分子,おそらくコラーゲンが右斜め上に向いています。したがってひれの長さ方向にコラーゲン分子が配向していることが分かります。繊維と同じようにひれの長さ方向の強さが強いことが分かります。ふしの部分はおそらくは柔軟なタンパク質でつながれていますので,空青色にはなりません。このことから,ひれは硬い棒状の構造が柔らかい領域でつながれてできていることが分かります。ひれが微妙にひらひら動けるのは,このような構造でできているからです。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)

カレイの胸ひれ(3)ひれの中央部(B領域)

2007-04-27 10:28:48 | Weblog
 カレイの胸ひれの中央部の顕微鏡写真です。ひれの長さは長いところで約18mm,幅は約0.3mmです。竹のふしのような構造が見えてきます。竹のふしは硬くて上武ですが,ひれのふしは柔らかい領域で,ひれを微妙にひらひらさせる役割を果たしていると思われます。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)