~暮らしの中の小さな幸せ~

ログハウスに住みながら・・・
日々の暮らしと趣味の色々を綴ります

八つの神様ご利益めぐり

2017年04月13日 | キャンピングカー
本日もキャンカー出動の続きです。

車中泊した三加和温泉の物産館で八つの神様のご利益めぐりエリアマップをみて
2014年10月に胃の神様など2ヶ所に祈願したのを思いだした私達は
残りの神様をマップを頼りに巡ってみることにしました

三加和温泉ふるさと交流センターから国道443を南関方面に進み右手
立ち寄り湯「紅さんざし」のすぐ側にある目の神様(岩本宮)

戦国時代、この岩壁の藤かずらに宙吊りの一人の手負いの武士を見つけた村人が
下ろし助けたものの敵の侍と知り恐怖のあまり鍬や鋤などで打ち殺してしまいました。
いくら敵将とはいえ殺したことを後悔した村人が手厚く葬り、いつ頃からか
小さなお堂が建てられ武士が岩本と名乗ったことで「岩本神社」と称し
それ以来、村人は無病息災などの祈願所としてたてまつり
特に目の病に霊験あらたかな神様といわれたそうです。

ちょうど桜が満開です。

何処からか湧水が流れているのでしょうか?沢蟹の姿も見つけました。
雨上がりのせいか国道沿いなのにここだけ別世界な感じ・・・

満開の桜の横には濃いピンクの蕾は遅咲きの桜でえしょうか?


その後、国道を少し進むとセメント工業の先にポツリとあるのがイボの神様(自然石)

地元では「いぼ石さん」と呼ばれイボ取りに効能がある神様として参拝されるそうです。
自分の年の数の煎った大豆を献上し石の上に患部をすりつける習わしで
確かに大豆がお供えされていました。
顔や身体にイボがあるオジサン(本人はホクロと言いはりますが・・・)
大豆は持参しませんでしたが・・・念入りに拝んでました。

国道443からセメント工業を左折し進むと川沿いには桜の花が満開でした。
  
この道沿い左には胃の神様があるのですが山道を200m登ります。
以前訪れた時はオジサンが一人で登りましたが
今回は山道の入り口に通行禁止の柵がありました。


そのまま道なりに進むと左手に性・腰の神様(七郎神)
前回も立ち寄りましたが最近腰の調子が悪い私だけ祈願しました。
男性のシンボルのご神体がありますがこの日ちょうどお祭りがあったと
翌日の地元新聞に載っていました。
    
川が流れ、落ちた椿の花や満開の桜
 
道路から直ぐなのに薄暗い林は心なしかひんやりと・・・

ここから道沿いを車で数分すると・・・歯の神様(墓石)の入り口
古閑集落の集会所が駐車場らしく地元の方たちが集まり何やら作業中
性・腰の神様のお祭り準備中だったのですネ~
神様巡りに来る人が珍しいのか?最初、私達は注目の的でしたが(笑)
声をかけると・・・とても親切で気さくな集落の方達でした。
車の通れない集落の狭い道、竹林から聞こえる美しいウグイスの声に聞き惚れ
思わず二人で姿が見えないウグイスに向かって「お見事!」と拍手しました(笑)
 

 
椿やスミレ、野イチゴの白い花を眺め、右下には川の流れが聞こえ・・・
歩くこと2~3分歯の神様に到着
 
歯の形に似た墓石(写真右)は鎌倉~室町時代に造られたと推測され
地元では昔から歯が疼く時には白砂や米を供え参拝すると
不思議と痛みを鎮めてくれるという日本でも珍しい歯の神様だそうです。


次に向かったのは耳の神様
看板を見つけたもののそのまま通り過ぎ車一台しか通れない道を山の中へ
時折、朝靄が立ち込めた幻想的な風景は何か出てきそうでドキドキ
やっとUターン場所を見つけ引き返すと看板のすぐそばに入り口がありました(笑)
最近、難聴気味のオジサンはここでも熱心に拝んでいました。
 
耳の神様は柳川由布大炊助の墓でその由来は少し悲しいものでした。
1587年 和仁一族の田中城攻めに参加した大炊助は騎馬大将として先頭を攻め行く中
家来から「あぶのうござる、お下がり下され」と強くとがめられるも
もともと耳の不自由なため届かず城中からの矢に胸を射抜かれ討ち死にしたという。
それを伝え聞いた村人達が丁寧に葬り代々供養したことが
悲話として語り継がれているそうです。

そして、新酒まつり後に立ち寄ったのが命の神様(遠野立神 石祠)

昔から「命助けの神様」と言われ生死にかかわる病気の時
一生に一度だけ平癒を願えば必ず叶えられると言われているそうです。

神様の祀られているいる場所には必ず椿の花が見られ・・・

鮮やかな赤い色が逆に物悲しさを感じました。
山間の八つの神様を巡りながらほんの少しですが
心があらわれ穏やかな気持ちになったような・・・

たぶん車なら1時間あれば巡れる八つの神様
「八つの神様巡りエリアマップパンフレット」は、
三加和温泉物産館「緑彩館」にもありますので興味のある方はいかがでしょう~
山間の長閑な里山の風景は観光地にはない穏やかな時間が過ごせるはず・・・かな?

歴史には全く疎い私ですが・・・
こうして昔から語り継がれた話や由来を知り
遠い昔の人達の思いを少しですが感じとれた気がします。
残る一つの手足の神様
いつかまた訪れてみたいと思います。

本日も長々とおつきあいありがとうございました