金刀比羅宮へ行った。
コンピラさんへは、何が何でもと思っていたので石段を上がる覚悟はできていた。
商店街を抜けると目の前に第一歩目の石段が見えた。
杖など借りず自力で上がるのだが最初の100段までは 傾斜もなだらかでイケソウな気配。
所々にある足休めの踊り場が効果を発揮しているようだ。
しかしまぁ、傾斜がきつくなると余裕など無くなり必死の形相。
365段目の大門の前で飴を売っている有名な五人百姓のオネエサマに励まされて その気になった私はヒーヒーと喘ぎながらも、ついに785段を上がり本宮へ到着。
もうこれで大満足。上がれたことに大喜びなのだが、さらに奥宮まで上がる石段があり、全部で1368段にもなるらしい。
数日前に京都で逢ったKクン御夫妻は登山を趣味としているので、二人で奥宮まで上がったらしいのだが、私はここをゴールとして奥宮のことは考えないことにした。
本宮で働く巫女さん達も、大門までは車で上がり、残りの420段を毎日上がっているとのこと。その効果かポッチャリ体型はいない。
五人百姓の所まで下りたら、「飴をどうですか?」と声を掛けられたのだが、カメラの重さに辟易していたので「もうこれ以上荷物は増やしたくない」と断った。
その時の残念そうな、悲しそうな彼女の顔が重荷になってしまい、引き返して結局 飴を2箱買った。
彼女たちは店を開いている大門まで、毎日自力で365段を上がるらしい。
だから、飴が売れないと本当に辛いだろうなぁ と同情してしまったのだ。
★番外編
旅から帰宅して「痩せたね」と云われ、体重を量ったら2キロ落ちていた。
これは金毘羅宮や竹生島、比叡山に高野山。そして犬山城や姫路城などの階段効果だと確信した私。
市内にある階段や坂道を探して見つけたのが丘の上に建つ 市の学習センター「まなぽっと幣舞」の階段。
10階にある展望室まで上がるのだが、1階と2階、それに展望室の下は天井が少し高いので実際には13階を上がる苦しさだ。
それをほぼ毎日、エッチラオッサチラ、ヒーヒー言いながら上がっているのだが、展望室にある監視カメラを見ている人は、多分私の姿を見て笑っているに違いない。
数日前には 何故か さらにヤル気が出てしまい、階段を下りてから4.7キロある春採湖を一周した。
これだけ頑張れるのなら、もしかしたら登山も趣味に加えられるかも知れないと思い、何でも恰好から入る私はウェアから装具一式を揃えたくなったのだが、そこで自分を何とか抑えた。
階段が嫌いになってきているのに、山は無理だろうと叫ぶもう一人の自分がいるのに気が付いたからだ。