高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

京都伊勢丹 3日目

2010年04月10日 08時07分19秒 | 出張

京都伊勢丹といえば、日本でも一番外国人観光客の多い店である。
昨日の朝一番のお客様は、こんな可愛いお客様。
48_001 お土産にたくさんお買い上げいただいた。サービスで名前を彫ってあげたら、嬉しそうに笑っている。

「日本に行った時、素敵なおじさんに名前を彫って貰ったんだ!」と、宣伝してね!

今回の、この催し会場には、どういう訳か、お箸を扱うお店が実に多い。特に私が出店している通路は、お箸通りといわれている。
入り口近くから、まず、江戸木工、次が私の所、長野の木工家具、屋久杉の箸、若狭の塗り箸と5軒もお箸を扱っているのだ。

その中で、若狭の塗り箸の伊藤さんとは、今回初めてお会いするのだが、この人は、研ぎの職人さんだ。
49_005
若狭のお箸は分業制になっており、箸の生地を作る人、塗りをする人、研ぎをする人に分かれている。お水をかけながら、ベルトサンダーにお箸を押し付けていく。その手加減で、お箸の表情を出していくのだが、見ていると面白い。
49_007 木工の人が作るお箸は、鉋で削っていく所がほとんどだが、若狭のお箸はサンダーで削りだしていく。それぞれに、業種の違いが出ていて楽しいですな。

以前にも書いた事があるのだが、「NHKのちりとてちん」と云う、朝の連続ドラマで主人公の実家が若狭の塗箸屋であり、その番組のお陰で、空前の箸ブームが起きたのである。2年間続いた箸ブームも最近やっと落ち着いてきたそうだ。
テレビの影響と云うものは恐ろしいものである。

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