今回、私の売り場の隣は、神奈川県の「トンボ玉と魔よけグッズ」の岡さん。彼は以前、竹問屋に勤めていた事があり、15年ほど前、我が家を尋ねてきたことがあった。現在は独立して、トンボ玉や覗き瓢箪など、厄除け・魔よけ・御まじないと云うような、心理誘導商品を扱っている。
この竹の下駄の飾り物もそのうちの一つだ。製造元は別府の製作所。ただ単に、「下駄の飾り物」として販売していたら、まったく売れなかったが、それに口上を付ける事で、驚くほど売れるように為ったそうだ。
どんな口上か?と云うと、
この履物の飾りをトイレに飾ってください。「足腰が丈夫でありますように!」という御まじないです。昔は、しゃがむ便所しかなかったので、足腰が悪いと本当に困ったのです。ですから、みんな、トイレに御まじないとして、履物をぶら下げたりして、健康な足腰を願ったのです。 昔はよく、草鞋がぶら下げてあったでしょ!
などと、口上を並べると、「へー、そうなの?」と感心して、お土産に一つ、二つとお買い上げされていく。
その隣にあるのも、「覗き瓢箪」。小さな瓢箪にレンズが組み込まれており、覗き込むと、中には、
子…千手観音 丑・寅…虚空蔵菩薩 卯…文殊菩薩 辰・巳…普賢菩薩
午…勢至菩薩 未・申…大日如来 酉…不動尊 戌・亥…阿弥陀如来
などのそれぞれの守護神の画像フィルムが入っており、ありがたいお守りとして、ストラップや根付けとして販売している。
日本人はこういった、御まじないや風水・厄除け・などには弱いのである。
会場の入り口にも、「打ち出の小槌」と謳った根付けの販売には、いつも人だかりである。小さな小槌の中に、金運や成功運・恋愛運などの口上とともに詰め込み、お守りとして売っている。
お客様もこの口上が楽しくて、笑いながら買っている。縁日で寅さんがやっていた、バナナの叩き売りの違ったバージョンと思っていただきたい。値段も、実に微妙で、1000円。お遊びには丁度よい値段である。おみくじ感覚かな?
この1000円といっても、「ちりも積もれば山となる」で、1000円を積み重ねて、毎日・毎日30万円から40万円と売り上げていくのだから驚きである。
「商売って、何だろう?」と考えさせられる。
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