高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

竹篭と花

2010年06月04日 06時36分39秒 | 竹細工

花篭にはお花が入ってこそ花篭である。

先日、活花の先生や生徒たちによる「篭に生ける」花展が催された。我々竹職人は篭を作ることが出来ても、どんな活け方をするのか?花篭としての具体的イメージを考える事が出来る職人は少ない。

今回の様な形で、実際に篭に花を活けて貰うと、篭だけでは何の変哲も無い粗野な篭が生き生きと見えたり、逆に、手を掛けて「これでもか!」と、作った篭が、お花には邪魔になったり、全体が見えていないと、本当の意味での素敵な花篭は作れないですな。

何人かの竹職人の協力で篭を提出して貰い、お花の先生達に実際に活け込んで貰うと、これからの篭作りのヒントを沢山頂く。特に、これからの若い竹職人達は是非とも、こんな展示会を見ておくべきですな。

お花を活ける先生達にしても、「提供された篭にどんな花を活けようか?」と、想像を巡らす。自分の持っている花器だけではマンネリ化するので、こうやって、新しいテーマの花器に活け込む事が出来るのは、良い機会だと思う。

今日は「竹篭と活花」を楽しんでください!

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