高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

横浜 1

2010年06月18日 08時32分58秒 | 出張

福岡三越の催事を無事終了し、1日だけ、工房に戻ってきた。この一日は、出張中の仕事の整理と、次の催事の準備、段取り、そして、私しか出来ない篭作りと、本当に忙しい日であった。

ネット担当も、父の日を目前に控え、朝から発送作業に追われて、殺気立った雰囲気である。後ろ髪を惹かれる思いで、16日の朝、6時半に家を出た。

横浜まで来てしまえば、工房の忙しさに追われることは無く、目の前のお客様に集中することが出来る。

横浜に来ると、恐ろしい事が一つある。
「あいつ」が遣ってくるのだ。「あいつだ!」
オーソンウェルズの様な風貌で、のたり、のたりと遣ってきた!   こいつだ!
618_005
肉を食べる事が生きがいで、50年間、肉を食べ続けている。
職業は翻訳家。昨年まで、家電の説明書などの翻訳をしていたのだが、上司に媚びない性格が災いして、リストラにあってしまった。
ちょっと懐が淋しそうなので、「焼肉をご馳走してやるから出て来い!」と呼び出したのだ。

肉を餌にすれば、何処にでもやって来るヤツである。

最初にあいつが言った言葉が、「高江さんは勇気がありますよね。」
「んん、何のこと?」
「みんな割り勘でも、ビビルのに、ご馳走してやるなんて、無謀ですよ!」
「そうか?そういう事か!」
こいつと焼肉を食べに行くと、一人で1万円以上食べるのだ、回りの連中は、こいつとは割り勘でお肉を食べに行く様な無謀な事はしないのだ。
「なるほど。なるほど。」

私も作戦を考えていた。
いきなり、焼肉屋に直行したのでは、こちらの財布が持たない。そこで、まずは、こいつの弱点である「粉物」お好みとか・たこ焼きでも食わせて、少し、お腹を膨らませてからと思っていた。
ところが、専制パンチの言葉が
「粉物はナシですよ!」
さすが、30年の付き合いである。あうんの呼吸と申しましょうか?お互い、手の内は知り尽くしているのだ。

そこで、一軒目に選んだ店は、屋台のおでんや。先日の福岡の屋台とは雰囲気が違う。横浜の屋台には、鉄板もコンロも麺類も無い。おでんだけである。これも風情があってなかなか良い。
618_002 威勢の良い、オバちゃんと、和気藹々の常連客たちで賑わっていた。

おでんの具、一つ一つが大きくて迫力がある。夏でも熱々のおでんが食べたくなるときがありますよね。

おでん屋で軽く一杯引っ掛けた後、焼肉屋へ、
今回行くのは、初めてのお店で「ちからや」ホルモン系に力を入れている。お目当ては、「まる腸」と「シロコロ」煙でもうもうとしている中で、甘いホルモンを頬張る。

618_006 ちょっとピンボケであるが、こいつの嬉しそうな顔!
こいつにとっては至福の時なのである。

面白いもので、昔の上下関係とか、先輩後輩関係と云うのは、何年経っても変わらない物である。
30年経って、50歳を過ぎたおっさんになったこいつでも、やはり、私から見ると、可愛いヤツなのだ。

こいつの上手そうに食べている顔を見ているだけで、私も幸せなのだ!

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