日本橋三越の催事場に来られたお客様に「家庭画報に載っているのはどれですか?」と問われた。「エッ」一瞬何のことか?判らなかった。(私は7月3日から、出張中のため、家に届く郵便物を見るのは出張から帰ってからだ。)実は昨日あたりから、全国の家庭画報愛読者40万人に「2007家庭画報ベストセレクション」という100ページくらいの冊子が配られている。その中に私のバッグが載っている。特に今年は家庭画報用に作り込んだ、「時代篭」がひと際目を引く。
お客様がそのページを切り取って「この篭はありますか?」と。やはり、メディアの反響は大きい。特に家庭画報のような歴史も信用もある一流紙では尚更だ。結局、この「時代篭」の現品は無いので見ていただくことは出来なかったが、お話しているうちに、どんどん気持ちが入ってこられ、最終的には最高級品の「波網代のA-4サイズのバッグ」をお買い求めいただいた。たいそう気に入って頂き、持ってみえた自分のバッグをデパートの紙袋にいれ、竹のバッグを早速提げてお帰りになると言う。良い作品に出会えた喜びと、この場での私との遣り取りを本当に喜んで頂いた。ありがとうございます。
今回、感心するのは、日本橋三越の本店長が会場内やデパートの中を実に腰を低くして(威張ったそぶりはまったく無い)よく歩いている。お客様に売り場を聞かれると、一販売員として、丁寧に説明している姿を何回も見た。踏ん反り帰って、偉そうに歩いている店長もたくさん見受けるが、三越の本店長が一般社員と同じ目線で接客しながらデパート内を巡回しているのは、私達、業者から見ても好感の持てる姿勢だ。
この人が本店長ではない。この人は単なる徘徊者。訳の判らない駄洒落を言いながら、店内をうろついている怪しいオッサンだ。今回の「職人展」の催事を担当している企画会社オープン・ザ・フィールドの「平野」社長だ。たんたんとしていて気負ったところがないと言うか?何にも考えていないというか? でも、人を裏切らない、威張らない、職人の気持ちが分かる、目立たないが黒子に徹した信頼の置ける社長だ。会社の名前もただ単に「平野」を駄洒落で英訳した名前だそうだ。駄洒落のレベルはたいしたことはない。
今回の三越での「職人展」も、三越の担当者の「金子」さんと、最初は片隅の小さな場所からスタートして、今では本店大催事場を目一杯使うほどの名物催事に育ててきたのだ。何にも考えてないような顔をしても、やることはやっているのだ。これからも我々のサポートを宜しくお願いしまっせ!
それと7月7日、今日は私の大親友「恵文」さんのお兄さんの誕生日だったなー。何故か?7-7と語呂が良いので覚えてしまった。お元気でやってますか?オメデトウさん。