高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

江南

2007年07月11日 05時42分40秒 | 食べ物

_007_7 飾り付けの当日、午前中空時間が出来たので、少し、名古屋駅前まで買い物に出かけてきた。栄町でも買い物をするところはたくさんあるのだが、先月名古屋に寄った時、駅前の東急ハンズで「タカ&トシ」のTシャツを見つけていた。実は、長男クルムが高校に入ったばかりの頃、いきがって髪の毛を伸ばして分け始めたのだが、本人はかっこいいつもりなのだが、どう見ても漫才師のタカ&トシの片方にそっくりなのだ。散々、私と妻から笑われたクルムを思い出した。これをもう直ぐ夏休みで帰ってくるクルムに買って行ってやろう!

_005_9 買い物をした後、名古屋のランドマークになっている。ツインタワーに上った。昼食を13階の「江南」というラーメン屋で食べたのだが、この、「江南」というお店はこのツインビルに入る前は、柳橋の交差点側にあった、カウンターだけの小さなお店だった。7~8人で一杯になり、いつもカウンターの後ろには順番待ちの人が並んでいる。厨房も本当に狭く、調理人がお互い体を交わしながらすれ違っていた。小さい店なのに調理人が5.6人居り、いつも活気があった。料理はラーメンだけでなく中華料理なら大抵のものが食べられる中華のお店であった。狭いお店に、愛知県中から、車でお客がやってくる。当時は駐車違反もそんなにうるさくなかったので、店の周りには違法駐車の車がいつも一杯であった。お客は通勤帰りのサラリーマンが中心でみんなビールを片手に酢豚や唐揚げなどを注文し、最後に締めでラーメンを食べていた。私も名古屋地区で働いていたときは時たま一人で食べに来ていた。

_002_11 厨房の中も広くなり、働いている人間も若いおにいちゃんになっている。当時はもっとひねた感じの職人という感じのオッサンばかりだったのに、昔を、知っている私としては小奇麗になり、若いウェートレスが注文を取って、メニューもラーメンと餃子くらいしかなくなってしまった。しかし、この店は行列の出来る店だそうだ。

経営的に見れば、中華料理で何でも作れる職人だと高く尽くし、材料の無駄もある。新しい店にするに当たって、昔の経営はスッパリ切って、駅前の立地にあわせた、お客様も一杯飲むというより、食事だけをする回転の速いお店に切り替えたのだ。それはそれで、経営者としては冷静な判断の元に成功している。  しかし、しかし、私は昔のどんな料理も美味しかった中華料理の「江南」でいて欲しかった。

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