正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

セイコーのボンボン時計の修理、ジャガールクルトのバネ製作と調整です

2015年06月05日 | 時計修理
昨日はセイコーのボンボン時計の修理から始めました。

 丸形のケースで振りベラ、振り子が無く、内からのゼンマイに付いているラチェットのバネが折れてました。
機械は分解して洗浄、ホゾ穴も調整済み。












ラチェットのバネの製作でしたが、かしめる場所自体がだめで、かしめる箇所に穴を開けてバネ材で作ったのですがうまくいかずまた別の方法を考える予定です。

もうしばらくかかりそうです。


次はジャガールクルトの自動巻きですが、カレンダーを送るレバーのバネが折れていました。
この部品が厄介でそのばねでレバーを動かないように留める、カレンダーの歯を送る等の作用をします。
バネ材をつかって形を整えては組み込んで調整、また別の形を作っては組み込んでの繰り返しでした。

バネ材を使った長さ1センチほどの部品の製作に何時間もかかっての作業でした。

目立った派手な仕事では決してないですが、勉強になったと思います。

昔の時計の修理を専門にされている方の苦労が本当に良く分かりました。

奥の深い仕事だと改めて思いました。

今日はブルガリの自動巻きクロノを修理予定です。