正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

セイコーロードマチックスペシャルとブルガリ自動巻き時計を修理です

2017年12月09日 | ブルガリ
昨日は深夜までお店に前は賑やかでした。

昨日の修理です。

昨日はセイコーのLM スペシャル5206キャリバー






分解掃除でお預かりです。

文字盤下で香箱が止まっている珍しい機械です。ハイビート









洗浄後調整までできました。

次はブルガリの自動巻き時計です。






文字盤のポイントが2か所外れていて時計は止まっていました。




5年前に一度お掃除させていただいておりました。

ショックがあったのか文字盤中心がずれていました。

分解掃除、ポイント付けと少し修正箇所を修正してタイミング調整までできました。

2点ともしばらく様子を見る予定です。

最後はガラス交換です。

ガラスが割れたとお持ちいただいたのですが裏ふたが小さく裏から機械、文字盤を取り出すことが出来ない構造でした。



まず裏蓋を開けて竜頭を取り出し裏蓋をまず閉めます。

ガラスの割れている個所に上から接着剤を塗って空気が漏れないようにします。

専用のポンプを使って空気を時計内部に入れてガラスを内側から浮かす方法です。



竜頭の位置が文字盤より下にあるので最悪は文字盤、針が一緒に上がって抜けてしまう可能性も考えて部品が飛ばないようにビニール袋を上にかぶせてから作業始めました。

空気を送ること15分。

少しずつ上がってきて「ポン」とびっくりするくらいの音とともにガラス、文字盤、針が外れました。

文字盤に残っているガラス片を慎重に取り除いて新しいガラスを合わせて昨日は帰りました。

時計の運針、針等に不具合が起きるとまたガラスを外さないとだめなのでまだ本格的に押さえ込んでいません。

しばらく様子を見て仕上げる予定です。