正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ボームメルシエ手巻き、オメガ自動巻き、国産クオーツをオーバーホール

2010年10月30日 | 時計修理
昨日から今日にかけて台風が心配でしたが何とか無事に通り過ぎてくれたみたいです。
深夜の高速はちょっと怖かったですが…。

閉店後少し用事があって用事が済んだのが9時半ごろ
またお店に戻っての修理となりました。いつもより2時間ほどスタートが遅くなったのであんまり修理が出来ないと思ったのですが、集中できて予定の修理が出来ました。

最初はボームメルシエの時計です。1050キャリバー
金無垢のケースバンドでゼンマイが切れての修理です。当時の金無垢の時計は非防水なのでケース内部に少しお水が入って青錆が出ていました。
I様からのお預かりです。大阪からわざわざお持ちいただき感謝です。
分解掃除、ゼンマイ交換、ケースバンドの洗浄です。
薄い機械の割りにしっかりとしたゼンマイが入っていました。
厚みは0.13ミリ幅は2.0ミリ、長さは30センチもありました。
あんな小さな香箱なんかに長いゼンマイがはいっているもんだな~って感心します。
順調に終えてタイミングを取ってケーシング。


 
 次はオメガ自動巻きです。O様からのお預かりです。止まりということでお預かりしました。
ETA社の2892-2が入っていました。金色の機械で綺麗な機械でした。

分解していってざら回しの時少し歯車を動かしてから回すと動いてくれました。少し滑らかな動きではなかったので油切れが原因かと判断。
分解掃除、注油、タイミング調整で完了です。
掃除後テンプも290度くらい振ってくれるようになりました。




 次はクオーツです。ミヨタの2025キャリバーです。
この機械は分解掃除をしてもまた調子が悪くなることもあるので機械の交換をしています。
思い出の時計だそうです。
ケースの内側も綺麗にしてケーシングして完了です。



 最後はオメガのスピードマスターの短針がずれている修理です。
何かショックで外れてしまったみたいです。
クロノの秒針を外してしまうと大変なので、カレンダー、長針、24時間計を合わせて短針を押さえ直ししてケーシングしました。
緊張する修理でした。



今日も残って修理の予定です。
明日は早く帰ります。