毎年9月28日は太神山不動寺の御開帳です。麓には多くの幟も立ちこの日はお参りする人々も多いです。
今までこの日に登る事は一度も無かったのですが、今年は初めて護摩が焚かれるこの日にお参りしてきました。
湖南アルプスの田上(たなかみ)から大石にかけて連なる山々の総称を田上山と呼び、標高559.7mの太神山(たなかみやま)はその主峰です。頂上にある太神山不動寺(たいしんさんふどうじ)は天台寺門宗の寺院で平安時代初期、智証大師円珍の創建です。
今は湖南アルプスのハイキングに併せてのお参りが多いです。
「たなかみやま」は漢字で太神山、田上山の両方が使われており、不動寺も田上山不動寺、太神山不動寺の表記があり地元の者でも分かりにくいです。
麓の地区名の表記は「田上(たなかみ)」を使っていて現在はこちらの表記が一般的ですが、山は「太神山」(たなかみやま)、お寺は「太神山不動寺」(たいしんさんふどうじ)と呼ぶのが正解でしょうね。なんか分かったようで分かりにくい説明ですね・・・
太神山山頂までのコースの案内と、不動明王御開帳の会式と護摩焚きの様子を何回か分けてアップします。
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自宅は太神山の麓で、当然不動寺への参道沿いに位置します。
家から歩いていくのが本筋ではありますが、迎え不動の上までは車で行けるのでそこの駐車場まで車です。
駐車場はこの石仏の反対側で5台くらいは駐車できます。春から秋の連休などはこの駐車場までの道路はバーベキュー目的の車で大混雑です。
左上に太神山は左への矢印が・・・長い間来ていないので、右側へ歩き始める
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大カメノキの実かな?
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ススキはまだ穂が出揃ってないですね
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この辺り一帯は花崗岩の山です。
生前父がよく言ってましたが、父の小さい頃(昭和の初め)は禿山で、殆ど木もなくて花崗岩がむき出しの山が連なる山容でした。
太古の昔は檜の大木が鬱蒼と茂る山容であったが、藤原京造営や、平城京遷都や寺院の造営などに際し、田上山の檜数万本が伐採され、瀬田川、木津川を利用して奈良へ運ばれたそうです。
それ以後ここの山々は草も育たぬ禿山と化してしまいました。その後江戸時代から砂防工事が始まり明治時代からは本格的な工事が施行されるようになり、100年以上にも続いた砂防植林工事により現在の姿に戻りました。
それでも花崗岩が露出した箇所は多く見受けられます。
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殆どが風化した花崗岩で気をつけないと」岩のように見えていても砂の塊で簡単に崩れます。
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不動寺へのコースはこんな急な箇所はなかったな???道間違えてました
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駐車場まで戻って本来のコースへ
しばらくアスファルトの砂防工事用道路を歩きます。
(11時12分)
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ヒヨドリバナ?
今までこの辺りでは見たことなかったが
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不動橋手前の分岐を右側へ
(11時17分)
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太神山頂上までコースの両側は殆ど松茸山です。この期間は山へ無断で立ち入りできません。
よく知っている名前が書いて有ります
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不動橋
(11時19分)
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不動橋の上から
三脚持参でゆっくり撮影に来ても良さそうなところです
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通称「七曲」と呼ばれています
(11時21分)
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太神山で展望が開けるのは此処くらい。見晴らしの良いコースではありません。
先日彼岸花を撮影していたのは中央の田んぼです。
植林された木々は針葉樹が多く、秋に紅葉することはありません。
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もともとは岩だったのでしょうね。足で蹴ればバラバラと崩れるくらい風化が進んでいます。
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七曲を通過して小休止
暑い日でしたが、やはり秋。秋の風は汗をかいた身体には冷たくも感じるくらいでした。
(11時31分)
9月28日
D4S AFS NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
次回に続きます