竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

いくたびも 雪の深さを 尋ねけり   子規

2016-12-24 | 子規鑑賞
いくたびも 雪の深さを 尋ねけり 明治29年



子規が亡くなるまで病床生活を送ったのは、
東京根岸の子規(しき)庵(あん)でした。
ここで母・八重(やえ)と妹・律(りつ)の献身的な看護を受けました。
雪が降ったというのに障子がさえぎって庭のようすが見えません。
病床から動けない子規は、自分で確かめることが出来ません
そのため雪がどれくらい積もったかを聞いているのです。
「いくたびも」と詠んだところに、
雪を喜ぶ子規の気持ちが表れているようです。
子規庵にガラス障子を虚子(きょし)が入れてくれたのは、明治32年です。
子規記念博物館より