[感想:★★★★★:何度でも見てみたい!]
とても落ち着いた良い作品である。 ありふれた写真屋さんが舞台になっている。内容は、タイトルやパッケージから受けるイメージとは少し異なるかもしれない。よくある恋愛映画ではない。
私は、趣味で写真を撮ることがあるが、記念写真が嫌いだ。撮るのも撮られるのも大嫌いである。記念写真とは、旅 行とかの写真ではなく、何人か集まった時に自宅などで椅子に座ったり並んだりして撮る写真である。人は歳とともに記念写真を撮りたくなるようだ。当人は ちょっとした「記録」のつもりかもしれないが、要するに老いる前に、死ぬ前に自分の姿・存在を残しておきたいという気持ちの現れなのだ。私には、ファイン ダーを通してそれぞれの人のそういった気持ちを感じてしまい、ピント合わせもそこそこにセルフタイマーのスイッチを入れるのである。
主人公が父親に電気製品の使い方を教えるところ、お婆さんが記念写真を撮るシーン、主人公がセルフポートレートを撮るシーンなどは、思わず心が震える。
主演のハン・ソッキュとシム・ウナは、共に個性的で好きな俳優さんだ。他の作品では、ホ・ジノ監督には「春の日は過ぎゆく」、ハン・ソッキュには「二重スパイ」「シュリ」、シム・ウナには「美術館の隣の動物園」があり、いずれも紹介したいとても良い作品である。また、文庫本「八月のクリスマス」(竹書房)も出版されているようで、探して読んでみたい。
文庫本は、1つのシーンについて、タリムとおじさんの双方からの気持ちが綴られており興味深い。この映画が好きな方にはオススメである。(07.03.19追記)
とても落ち着いた良い作品である。 ありふれた写真屋さんが舞台になっている。内容は、タイトルやパッケージから受けるイメージとは少し異なるかもしれない。よくある恋愛映画ではない。
私は、趣味で写真を撮ることがあるが、記念写真が嫌いだ。撮るのも撮られるのも大嫌いである。記念写真とは、旅 行とかの写真ではなく、何人か集まった時に自宅などで椅子に座ったり並んだりして撮る写真である。人は歳とともに記念写真を撮りたくなるようだ。当人は ちょっとした「記録」のつもりかもしれないが、要するに老いる前に、死ぬ前に自分の姿・存在を残しておきたいという気持ちの現れなのだ。私には、ファイン ダーを通してそれぞれの人のそういった気持ちを感じてしまい、ピント合わせもそこそこにセルフタイマーのスイッチを入れるのである。
主人公が父親に電気製品の使い方を教えるところ、お婆さんが記念写真を撮るシーン、主人公がセルフポートレートを撮るシーンなどは、思わず心が震える。
主演のハン・ソッキュとシム・ウナは、共に個性的で好きな俳優さんだ。他の作品では、ホ・ジノ監督には「春の日は過ぎゆく」、ハン・ソッキュには「二重スパイ」「シュリ」、シム・ウナには「美術館の隣の動物園」があり、いずれも紹介したいとても良い作品である。また、文庫本「八月のクリスマス」(竹書房)も出版されているようで、探して読んでみたい。
文庫本は、1つのシーンについて、タリムとおじさんの双方からの気持ちが綴られており興味深い。この映画が好きな方にはオススメである。(07.03.19追記)
ぽすれん・レビュー | Amazon・レビュー |
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![]() 出演者:ハン・ソッキュ、シム・ウナ、イ・ハンウィ、オ・ジヘ Story: 『カル』のハン・ソッキュとシム・ウナのコンビが贈る珠玉のラブストーリー。写真店を経営する青年・ジョンウォンは、写真の現像がきっかけで若い女性・タリムと出会い恋に落ちる。しかし、その時ジョンウォンの体は難病に冒されており…。(八月のクリスマス) | ![]() |