蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

「イノセント・ボイス ~12歳の戦場~」

2007年12月16日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 1980年からのエル・サルバドル内戦が 舞台になっている。脚本は、チャバのモデルであるオスカー・トレス本人で、彼が子供の頃の実話が基になっている。満足に判断もできない12歳の子供が徴兵され、米兵によって訓練されて銃を撃つ。大人はああだこうだと理由を語るが、この作品では純粋 な子供の視点を借りて、何故戦争なんかするんだと訴えている。淡々とした流れがやるせなさを強調しているようだ。
 しかし、どうすべきだという答は用意されていない。チャバはゲリラ側へ身を投じようとするが、それは政府軍に徴集されたくないという消極的理由でしかな く、ゲリラ側でも避けられない運命が待っていることは明らかだ。もはや自力ではどうにもならず、ただ外に向かって訴えるしか術がない。

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監督:ルイス・マンドーキ
出演者:カルロス・パディジャ、レオノア・ヴァレラ、グスタボ・ムニオス、ダニエル・ヒメネス=カチョ
Story:
『コー ル』のルイス・マンドーキ監督が、内戦中のエルサルバドルの内情を、幼い少年の視点を通して描く戦争ドラマ。幼いながらも一家の大黒柱として家族を支える チャバ。12歳になれば政府軍に徴兵される運命の彼は、悩んだ末にある決断をするのだが…。(イノセント・ボイス ~12歳の戦場~)

「ドッグ・バイト・ドッグ」

2007年12月16日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 日本で今年の夏公開された香港映画。暴力シーンのためR-15指定。最初から最後まで緊迫したシーンの連続で、アイディア、カメラともさすがだ。ただでは終わらないところがすごい。なお、よっぽどの映画好きでないのであれば女性はご覧にならない方がいいかもしれない。

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監督:ソイ・チェン
出演者:エディソン・チャン、サム・リー、ペイ・ペイ、ラム・シュー
Story:
ハリウッド進出を果たしたエディソン・チャンと『ピンポン』のサム・リー共演で贈る、刑事と殺し屋の壮絶な復讐劇を描いたバイオレンスノワール。殺し屋・パンに仲間を次々と殺された刑事のワイは、執拗にパンを追い回す。(ドッグ・バイト・ドッグ)

「コマンダンテ COMANDANTE」

2007年12月16日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★----:ややモノ足りない]
 オリバー・ストーンによるキューバカストロに対するインタビューを基にしたドキュメンタリー映画

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監督:オリバー・ストーン
出演者:フィデル・カストロ、オリバー・ストーン
Story:
オリバー・ストーンが、アイゼンハワーからブッシュまで、歴代米国大統領10人と渡り合ってきた伝説のキューバ最高指導者、フィデル・カストロに迫るドキュメンタリー。「小さな強国」の指導者の素顔が明かされる。(COMANDANTE コマンダンテ)

「敬愛なるベートーヴェン」

2007年12月16日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 ベートーヴェンが実在の人物であるのに対し、アンナ・ホルツが全くの架空の人物なのが、この映画を観ていてしっくりこないところだ。何か中途半端というか、描き方が浅いというか、そもそものこの作品の構想に欠陥があるように思われる。

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監督:アニエスカ・ホランド
出演者:エド・ハリス、ダイアン・クルーガー、マシュー・グード、ラルフ・ライアック
Story:
『め ぐりあう時間たち』のエド・ハリスが主演する音楽ドラマ。1824年、“第九”の初演を4日後に控えたベートーヴェンの前に美しい女・アンナがコピストと してやって来る。当初は彼女が女性であることを理由に認めようとしないベートーヴェンだったが…。(敬愛なるベートーヴェン)