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「基本布石事典(上巻)新版 」 (依田紀基著、日本棋院)
日本棋院の「基本布石事典」が新しくなって出版された。実戦譜で構成されているのは以前と変わりないが、中身は改訂ではなく新版である。星と小目の組み合わせで上巻の1冊が構成されており、小林流やミニ中国流も追加されている。海へ出るには海図が必要である。囲碁を学ぶにも戦略の体系図が必要である。この一冊がよい基盤となるだろう。やるべきことは、手順を覚えることではなく、まずは収録されている実戦譜を並べ「感じる」ことだろう。
秋に出版されるという「基本定石事典 新版」も待ち遠しい。
『 「基本布石事典」は、昭和五十年代に林海峰名誉天元の編纂によって刊行されたが、この度、三十年ぶりに二十一世紀版をお届けすることになった。
この三十年間、最も変革したのは布石の分野であろう。その要因は、コミにある。コミが4目半から5目半になり、現在は6目半の時代になっている。コミが多くなれば黒はそのため積極的に、時には激しくならざるを得ない。そうしたことから黒の布石は、より積極的にと変わってきている。さらに、碁の国際化に伴って韓国、中国で過激なほど布石の研究が進んでおり、その影響もあると思われる。したがって、三十年前とは布石の型が大幅に変わってきている。
上巻では、黒の「星と小目」の組み合わせでまとめた。星のスピードと厚みに、小目の実利と戦闘力の組み合わせは、「中国流」をはじめ現在、最も多く打たれている布石である。』