蘊蓄cafe

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囲碁の戦術・作戦・戦略

2008年09月22日 | 囲碁
 囲碁における「戦術」というのは分かりやすい。石(戦闘部隊)が接触した時、味方が有力な場合は、敵の石(部隊)を分断し、個別に包囲殲滅する。味方が不利な場合は、戦闘地域から脱出するか、それが不可能なときは守備を固めその場を死守する。

 その上の「作戦」レベルは、敵軍が支配する地域に侵攻又は降下(打ち込み)するため支援部隊を展開したり、敵軍の侵攻にそなえ自軍の連絡を強化したり反撃の布陣を敷く。

 最も上位の「戦略」レベルは、19×19の地域どのように部隊を展開していくか、どのように敵軍の侵攻を迎え撃ちその地域を確保するかという侵攻・防衛計画の立案である。

 戦闘は自軍が強い地域でおこすものだし、弱い地域では守りに徹する必要がある。強いか弱いかは、部隊(石)の数や周囲の部隊の支援が得られるかどうかによる。「厚みに近寄るな」という格言があるが、トーチカでがガチガチに固められた敵の軍団の堅陣に1部隊が接近するなど想像しただけでも無謀だろう。「石」を「部隊」と見てみると「勢力」をより実感しやすく面白いかもしれない。

 定石を覚えるというのもいいがそれは「戦術級」。囲碁には「戦略級」「作戦級」の感覚がより重要な感じがする。

ウォー・ゲーム

2008年09月22日 | 囲碁
 最近はあまり見かけないが、私がすきなゲームのジャンルに「ウォー・ゲーム」がある。
 要するに戦争シミュレーションゲームで、歴史上の実際の戦闘(戦争)を一方の国を担当して再現するゲームだ。アクション性はなく、地図の上に展開する軍隊を交互に動かして、例えばあの時こうしていればどうなるかなどをシミュレーションする・・・つまり机上の軍事演習に近いイメージのものだ。
 以前は、アバロンヒル社などのボードを見かけたが、戦闘結果の計算、索敵等、コンピュータゲームに適しており、移植されたゲームでプレイしたものだ。今は、こういう単純でしぶいウォー・ゲームが少なくなってしまったのは残念だ。

 ウォー・ゲームは、シミュレーション単位の大きさから「戦略級」「作戦級」「戦術級」の3種に分類される。
 「戦略級」は、この国に先に攻め込んだら、この国と同名を結んでいたら、参戦するのが半年早かったら・・・など、かなり大きい戦略を試すものだ。戦闘機・戦車・空母など個々の細かいユニットはなく、例えば師団・軍団レベルで動かしていく。
 「作戦級」は、ユニットがもう少し細かい大隊・連隊で、ある国の中での侵略戦・防衛戦を行う。
 「戦術級」は、一番細かく、1人から中隊レベルでユニットを動かし、町や岡、橋等の奪取を争う。テレビ番組「コンバット」の戦闘、又はもう少し広いノルマンディ上陸戦等のイメージだ。砲兵、対戦車砲、戦車、輸送トラックなど細かいユニットを動かすことができるのが魅力である。

 「将棋」や「チェス」は、最も単純化された戦術級ウォー・ゲームだろう。そして「囲碁」は、「戦略級」「作戦級」「戦術級」それぞれの要素を楽しむことができる特異なウォー・ゲームと言えるかもしれない。

「それでも生きる子供たちへ」

2008年09月22日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 7組の監督による7つの話から構成されていて、テーマは明快だが限りなく重い。最初は救いが無く憂鬱になったが、最後のジョン・ウー監督ので訳の「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」がいい。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:ジョン・ウー、スパイク・リー、ジョーダン・スコット、リドリー・スコット、カティア・ルンド、エミール・クストリッツア、ステファノ・ヴィネルッソ、メディ・カレフ
出演者:
Story:
世界中の子供たちの窮地を救うため、『M:I-2』のジョン・ウーほか、7つの国の巨匠が集結。両親の別離、ストリートチルドレン、HIV胎内感染、少年兵士など、7ヵ国の子供たちが抱える厳しい現実をドラマチックに描いた感動作。PG-12作品。(それでも生きる子供たちへ)

「エディット・ピアフ 愛の讃歌」

2008年09月22日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 エディット・ピアフの生涯を描いた映画だが、人の生涯が140分に収まる訳がない。エディット・ピアフを知らない人には何のことか分からないだろう。愛する人を失ったときのことも単なる1つのエピソードになってしまっている。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:オリヴィエ・ダアン
出演者:マリオン・コティヤール、シルヴィ・テステュー、パスカル・グレゴリー、エマニュエル・セニエ、ジェラール・ドパルデュー
Story:
「愛の讃歌」をはじめ多くの名曲を残した伝説の歌姫、エディット・ピアフの波乱に満ちた生涯を描いた伝記ドラマ。『プロヴァンスの贈りもの』などに主演する注目のフランス人女優、マリオン・コティヤールがピアフを演じる。(エディット・ピアフ 愛の讃歌)