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「レッドクリフ Part I」

2009年04月20日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 よく知られた三国志の「赤壁の戦い」を描いた作品。冒頭、劉備の子供の阿斗を趙雲が救い出す有名なエピソードでは、フー・ジュンが存分にアクションを演じており、これはすごいと思わせる。カメラもきれいだ。ただ、中盤以降は急に中だるみして赤壁の戦いが始まらないままこの映画 Part I が終わってしまう。後半の戦いは、張飛は素手で敵に向かっていくし、関羽は青竜刀をぶん投げるし、滑稽で呆れてしまう。お粗末である。孔明も今一軍師という感じがせず、この孔明では「泣いて馬謖を斬り」そうにない。

 張飛・関羽よりも趙雲の方が強くてかっこいいのは、超雲を演じるフー・ジュンの方がスターだからなのだろう。フー・ジュンはテレビドラマ「大漢風 項羽と劉邦 一」で豪傑項羽を演じたことがあり、このようなアクションはお手の物だ。

 ジョン・ウー監督には、こんな作品を上下2本作るくらいなら、中身の濃い1本をアクション満載でつくってほしかった。特に、三国志を知らない方には何だこれは・・・という感じかもしれない。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:ジョン・ウー
出演者:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン
Story:
ジョン・ウー監督が、三国志のエピソード“赤壁の戦い”を描いたアクション巨編の前編。天下統一に燃え、80万の兵力を使い敵国を攻める曹操。その巨大勢力に立ち向かうため、諸葛孔明と周瑜によるわずか6万の連合軍が知略と奇策を駆使して戦いに臨む。(レッドクリフ Part I)



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