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「リミット」(野沢尚)

2008年09月11日 | 書籍レビュー
[感想:★★★--]
「リミット」(野沢 尚、講談社文庫)
 「深紅」の2年前に書かれた野沢尚の小説。厚いので通勤電車で読むのに少々日数がかかった。先が読めない展開・構想はなかなかのもの。後半の24章、25章では、ここぞとばかりに筆が振るわれ、涙をさそう。臓器売買等を目的とした児童誘拐を背景に血肉の愛が見事に表現されている。そして、誰も想像ができないであろう結末が訪れる!出てくる悪役も皆悲しい。
 『連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに…。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点。』



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