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「コーヒーの鬼がゆく - 吉祥寺「もか」遺聞」(中公文庫)

2015年04月12日 | 書籍レビュー

[感想:★★★★−:ぜひ勧めたい!]
「コーヒーの鬼がゆく - 吉祥寺「もか」遺聞」(中公文庫)
 「コーヒーに憑かれた男たち」の続編になる。標氏が亡くなられた翌年の平成20年(2008年)10月に出版されており、標氏の他界が大きな衝撃だったに違いない。登場するのは標氏だけではなく、これらコーヒー求道者の軌跡が見事に描かれている。
 この本を読んでいた頃、ある場所で標氏が焙煎した豆を見る機会があった。その機会は予期せず突然訪れたが、今お店に並べられてもおかしくないほど美しく、感動を覚え、その豆に目が釘付けになった。8年経っても油が浮くこともなく美しいのである。ラベルには、2007.4 標交紀氏焙煎 モカとあった。標氏が倒れたのは2007年4月である。


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