“回覧板のない” 仮設住宅の集会所

2012年03月16日 | Weblog
                         ◎あえて回覧板のない…仮設住宅を訪問しました。
                         

                         集会所に来なければ、どんな行事があるか分からない。だからみんな予定表を見に来る。 情報を回覧板に頼ると、

                         家にこもりがちになるので自治会では外出の機会を増やすため、あえて使わないことにした。

                         先日、東日本大震災の被災地である宮城県名取市の美田園第一仮設住宅にお伺いした折に自治会長さんより

                         多くの貴重なお話をお伺いしました。


                         

                         高橋自治会長さんの仮設住宅のお部屋にもご案内していただきましたが、会長自身、奥様や息子さん家族4人を

                         津波被害で亡くされておられます。

                         生前奥様は民生委員として地域のために尽くされており、今回の会長職も亡き奥様から背中を押された感じで、

                         生かされた命を、地域のために生かしたいと、役職を引き受けたとも…

                         津波から避難した折の公民館での避難状況やその後の対応など大変に多くの課題をも教えていただきました。


                         

                         お伺いした日も、イベントが開催をされていた仮設住宅内の集会所。

                         地域の将来像は、まだまだ見通しがたたずご苦労があると思いますが、時代の大きな曲がり角にある中で

                         この仮設の皆様のつながりだけは…根底から立て直す確かな一歩を踏み出しているのではないかと感じました。